【暴夜】韓国原作の官能ロマンス『盲目の貴族×語り部少女』儚くも暴力的な愛の形

これは“恋”なのか、それとも“業”なのか?
「支配されてるのに、逃げられない」
「怖いのに、惹かれてしまう」
「愛されたくて、傷つくことを許してしまう」
『暴夜』は、ただの官能ロマンスじゃない。
これは、人の“どうしようもなさ”と“生きたい”という執念の物語。
- ドSな俺様キャラ×一途ヒロインが好きな人
- 大人向けの官能ロマンスを楽しみたい人
- 駆け引きのある緊張感たっぷりの恋愛が好きな人
- 歴史風味の設定や時代背景に惹かれる人
「暴夜」の概要
- タイトル:『暴夜』
- 韓国原題:『폭야(ポギャ)』
- 英語名:『』
連載掲載 / 出版社 | めちゃコミ |
作者 | JinSoye |
ジャンル/キーワード | 官能ロマンス/サスペンス/耽美/歴史/身分差、陰謀、心理戦、共依存、悲恋 |
見れるアプリ | めちゃコミ |
『暴夜』は、大人向けの韓国漫画で、愛憎劇と耽美な世界観が交錯するミステリアスな物語です。人里離れた山奥の屋敷を舞台に、欲望と疑念、そして淡い恋情が入り乱れる濃密な展開が描かれています。ジャンルとしては耽美ロマンス×サスペンスの要素が強く、視覚的にも物語的にも読者を引き込む作風が特徴です。
この作品は韓国のウェブトゥーンとして配信され、日本語版も人気を集めています。
現在のところ、単行本の刊行状況はWeb連載が中心で、巻数の明確な区切りはありませんが、日本語版はめちゃコミで順次公開されています。
あらすじとストーリー展開
物語の舞台は、人里離れた山奥に佇む一軒の屋敷。
静寂と格式に包まれたその空間には、言葉にしづらい張り詰めた空気と、どこか異質な緊張感が漂っています。
その屋敷の主こそが、「盲目の貴族」こと徐智鶴(ソ・ジハク)。
彼は他人に読ませた書物を聴きながら屋敷を仕切っています。物静かでありながら威圧感を放ち、何かを隠しているような雰囲気を漂わせる謎の人物です。
ある日、彼の元に呼び出されたのが語り部の娘、李穏花(イ・ウンファ)。彼女はジハクのために本を読み上げる役目を負いますが、次第にその場にただよう異様な雰囲気、そして彼の言動から「本当にこの男は目が見えないのか?」という疑念を抱くようになります。
一見冷酷で支配的なジハクですが、時折見せるやさしさに穏花の心は少しずつ揺らぎます。決して近づいてはいけない男なのに、なぜか惹かれてしまう——そんな葛藤の中で、二人の関係は予測不能な方向へ進んでいきます。
登場人物紹介

李穏花(イ・ウンファ)
語り部の娘。書物を読み上げるために屋敷に呼ばれるが、徐智鶴の言動に次第に違和感を覚える。
彼の複雑な人間性に触れるうち、拒絶と興味の間で揺れる。
徐智鶴(ソ・ジハク)
屋敷の主人。表向きは盲目の男性で、冷徹な指導者として君臨している。
キセルを片手に優雅に振る舞う姿とは裏腹に、その内面には深い謎と情熱を秘めている。
李英花(イ・ヨンファ)
隠花の姉で、かつては物語を語る語り部の娘だったが、父の死後、妹を守るために妓生として身を売ることになる。
一見聡明で落ち着いた女性だが、その胸には決して語られない痛みと諦めが蓄積している。
詩勲(シフン)
高級官僚を父に持ち、母は妓楼の女主人という出自ゆえ、「庶子」として微妙な立場にいる青年。
隠花・英花姉妹とは幼い頃から親しく、彼女たちに学ぶ機会を与えた恩人的ポジション。
一見すると品行方正で理知的な好青年だが、心の奥では身分という見えない鎖に囚われ、自分が何者になれるのかを見失っている。
『暴夜』心にくる見どころ

- 「盲目」じゃなくて「見えてる」かもしれない
- 姉妹愛の理不尽と報われなさが、胸に刺さる
- 愛か呪いか、それとも共犯関係か?
「盲目」じゃなくて「見えてる」かもしれない
表向きは盲目の貴族・智鶴(ジハク)
でも、時折見せる“的確すぎる反応”に、読者もヒロインも「お前ホントに見えてないんか?」と疑い始める。
見えているのか、それとも見えているふりをして「見えてないフリ」をしてるのか。
その“不確かさ”が、物語にねっとりとした緊張感を与える。
一歩踏み出すたびに、ヒロイン・穏花は「この人に操られているのでは?」という不安に絡め取られていく。
姉妹愛の理不尽と報われなさが、胸に刺さる
穏花を守るために妓生となった姉・英花。
彼女の人生は、ずっと「妹のために自分を犠牲にする」選択肢の連続だ。
にもかかわらず、愛した男(詩勲)は妹にばかり目を向け、
一夜だけのぬくもりのあとに与えられたのは、「私の婚約者の召使いにならんか」という絶望。
これが愛の対価か?努力の報酬が、これか?
「報われないキャラ」は数あれど、英花の報われなさは読者の胃を直撃する。
そして読者は叫ぶ。「誰か……英花を幸せにしてくれ……!」
愛か呪いか、それとも共犯関係か? 歪んだ男女関係の業がすごい
『暴夜』の男女関係に“純粋な愛”なんて存在しない。
- 隠花と智鶴:情事を重ねながらも、過去の因縁と立場に囚われた呪いのような愛
- 英花と詩勲:愛していたのに、選ばれなかった女と、優柔不断な男の悲劇のような関係
- 詩勲と婚約者:権力のために選ばれた、感情のない交渉の結婚
- 智鶴と使用人たち:支配と服従の記号的関係、どこまでも人間扱いしない男の業
この世界には、「好きだから幸せになれる」なんて都合のいい愛は存在しない。
だからこそ、そのなかでたまに見える“ほんの一滴の優しさ”に、読者は息を飲む。
読者レビューまとめ

- 絵がとにかく美しく、シーンの余韻が長く残る
- ミステリアスな雰囲気が最高にゾクゾクする
- 徐智鶴が怖くてカッコよくてズルい
- 一話ごとにどんどん引き込まれる構成
- セリフが詩的で読みごたえがある
- 甘さと苦さのバランスが絶妙
- 背景や小道具まで丁寧に描かれている
- シリアスと官能の融合が新鮮
- 恋愛漫画とは一線を画す深みがある
- 無駄な展開がなく、テンポが良い
- 登場人物が少なく、やや閉塞感がある
- 物語が暗めで重い雰囲気
- 官能描写が強めなので苦手な人には不向き
- ストーリーが難解に感じる部分がある
- 登場人物の心理が分かりにくいときがある
- セリフが抽象的で意味が取りづらい場面あり
- 展開が遅く感じる読者も
- 暗い背景のシーンが多く視認性がやや低い
- キャラに感情移入しづらいと感じる人も
- 明るい作品が好きな人には合わない
【感想】身分差と姉妹愛と盲目暴君が交差

「韓国王宮もの」と聞いて、「はいはい、またイケメンと美少女が惹かれ合って試練乗り越えてハッピーエンドでしょ」と思ったそこのあなた。
この作品は、そんな甘々な“糖分”だけで乗り切れる世界じゃありません。
ここは暴君と姉妹と陰謀と血と涙と、あとちょっと性癖が入り乱れる、これは情緒が不安定じゃなきゃやってられない!
全員まともじゃない
盲目の廃世子・智鶴(ちかく)は、見えないフリ(?)をして、周囲の闇と陰謀に気づきながらもあえて巻かれるタイプの高等種。
そんな彼に、怯えながらも惹かれていくヒロイン・隠花(おんふぁ)は、いわば「恐怖と恋が紙一重なスリル依存型ヒロイン」
そんでもって、彼女を命がけで守るお姉ちゃん・英花(えいふぁ)は、報われなさが服を着て歩いてる代表格である。
さらに、姉妹を「守りたい」と言いながら惚れてるのはヒロイン(妹)、寝たのは妹じゃなくて姉、という詩勲(しふん)。
お前が一番信用ならんからな!!(※でも嫌いになれない)
陰謀と身分制度

「爆夜」が面白いのは、単なる恋愛のすれ違いじゃなくて、
全部のすれ違いに“制度”と“権力”が関わってくるとこ。
身分制度がガチガチの朝鮮王朝では、恋愛は「感情」じゃなくて「政治」
- 愛し合いたくても、妓生として売られる運命。
- 好きな人を守りたくても、自分が“庶子”だから結婚相手は選べない。
- 愛した男が、実は父親の死のきっかけかもしれない。
誰か一人くらい「ただ好きだから一緒にいたい」って言ってくれよ……
って思ったら、全員それ言ってるのに叶わないのがこの作品の地獄さよ。
「誰にも見えていない目」が見てる世界
あとこの作品、「盲目だけど実は見えてる(っぽい)」という設定が、絶妙に怖い。
智鶴、ぜってぇ見えてる場面あるやん。
「盲目のふりをしている男が、誰が味方で誰が敵かを“見抜いて”る」って、サスペンスとしてめちゃくちゃ上手い。
でもそれと同時に、「あの目が何を見ていて、何を見ていないふりをしてるのか」って、
読者の倫理感も試してくる。
盲目の彼にすがるヒロイン。
その盲目が“演技”かもしれないって、普通は怖いでしょ。
なのに、それでも惹かれていく隠花。
もうこれは恋というより、業なんだよな…
英花が幸せになる未来が見えない

この作品の真のヒロインは、隠花じゃなくて姉の英花では?とさえ思う。
- 美しくて、聡明で、でも身分の壁に何度も打ちのめされ、
- 愛した男には妹としか向き合ってもらえず、
- 挙げ句の果てにはその男に「婚約者の召使やって」って言われる。
人生、しんどすぎるやろ。
英花は、「努力すれば報われる」っていう幻想を全力でぶっ壊してくる存在。
でも、それでも彼女が誰かにちゃんと「愛された」と思える未来が来てほしい。
一方で、「誰かが幸せになるってことは、誰かが取り残される」この物語では、
英花が報われるルートって、他の誰かの破滅とセットな気がして、つらい
まとめ:人間のエゴが燃えてる。だから美しい
「爆夜」は、恋愛ドラマの皮を被った人間業大会だと思ってる。
- 誰もが誰かのために動いているようで、実はみんな自分のため。
- 誰もが幸せになってほしいと思ってるけど、自分だけはちょっと特別でいたい。
- そのエゴが、血の匂いと共に甘く香るこの世界。
そんな中で、一筋の“純愛”らしきものが見えると、我々は涙腺ごと持ってかれるんよな。
でも知ってる。きっとまた誰かが傷つくってことを。
だから次回の更新、私は全力でこう叫びながら読むだろう。
「お願いだから英花に幸せをくれ!!!!」
『暴夜』vs『狂眼』、闇落ちロマンス界の二大巨頭

もし『暴夜』が刺さったなら――
実は『狂眼』も“情緒的に親戚”かもしれない。
~この2作品が似ているポイントまとめ~
王宮 or 王族に関係する“特権階級の男”ד平民の女”の構図
- 『暴夜』:盲目の廃世子(智鶴)×語り部の娘(隠花)
- 『狂眼』:王族に近い特権階級の狂人男×庶民の女
どっちも「階級差+男が“選ぶ側”の立場」なのがポイント。
つまり、恋愛じゃなくて“選ばれる”or“逃げられない”関係性から始まる。
舞台が閉鎖的すぎて逃げ道ゼロ
- 『暴夜』:人里離れた山奥の屋敷(しかも全体が張り詰めた空気)
- 『狂眼』:城/王宮の中で、秩序と狂気が隣り合わせの空間
「逃げられないから、慣れるしかない」ってヒロインの精神的追い詰めがすごい。
そして、“逃げ場のなさ”が恋心を加速させる罠。
男が一見冷静、実は“歪んだ愛情”でヒロインに執着
- 智鶴:盲目のふりをして支配しつつ、静かにヒロインに依存していく
- 狂眼の男:暴力的で感情の起伏激しいけど、愛の形が理解不能なレベルで一途
つまりどっちも、
「こわ…でもそこにしか愛される実感がない……」っていう地獄の共依存コース。
ヒロインの“情で落ちていく”描写がリアルすぎてツラい
- 『暴夜』の隠花:恐怖から始まり→「彼も孤独なんだ」と気づき→ズブズブ
- 『狂眼』のヒロイン:脅され、怯え、でもどこかで「自分だけが理解できる」と思ってしまう
共通してるのは、
「恋に落ちる」というより、“感情に巻き込まれて堕ちていく”感覚。
それがリアルで、苦しくて、読者の情緒が持ってかれる。
絶妙にミステリー・サスペンス要素が混ざってる
- 見えてるのか/見えてないのか(暴夜)
- 本当の正体は誰?誰が味方?(狂眼)
ただの恋愛ではなく、「この人、信じて大丈夫……?」という疑念が物語を牽引する。
そう、信頼できないイケメンこそ、沼の始まり。
まとめ
『暴夜』と『狂眼』は、
- 権力ある男と平民の女
- 閉鎖空間の中で育つ不安定な愛
- 恐怖→情→依存の三段変化
- 見えないもの(心・目・本心)への不信と惹かれ
という共通の“情緒破壊テンプレ”をベースにしてる作品。
どっちか読んで刺さった人は、もう片方も確実に落ちる。保証する。
『暴夜』はどこで読める?

日本語版はどこで読める?
『暴夜』は、めちゃコミックで独占先行配信中です。2025年5月7日までの期間限定で、第1話〜第15話が無料公開されており、続きの話は1話ごとに60ポイントで読むことができます。
月額会員に登録すると、毎月付与されるポイント+ボーナスポイントでよりお得に読み進めることが可能です。
また、キャンペーン期間中は割引やポイント還元も行われる場合があるので、作品ページのチェックをおすすめします。
他の配信サイトでは読める?
2025年4月現在、LINEマンガ、ピッコマ、コミックシーモアなどの他サービスでは配信されておらず、「めちゃコミック」が唯一の日本語配信先となっています。
韓国語版はどこで読める?(韓国原題)
韓国語版『暴夜(폭야)』は、韓国の大手電子書籍プラットフォーム「RIDI」で連載されています。
RIDIでは、成人向け作品として年齢制限付きで公開されており、韓国国内では認証が必要です。
内容は日本語版と基本的に同一ですが、翻訳により表現のニュアンスが若干異なることもあるため、韓国語を理解できる方は原文での閲覧もおすすめです。
また、韓国語版では先行して更新されることが多いため、いち早く最新話を知りたい方には韓国語版の利用が適しています。
韓国RIDIを読む際の注意点
RIDIでノーカット版(R19)を読むには、以下の手順が必要です
- RIDIアカウントの作成
RIDI公式サイトでメールアドレスを登録し、会員アカウントを作成します。 - 年齢認証
完全版はR19指定作品のため、年齢認証が必須です。
【必要なもの】- 身分証明書
(パスポート、運転免許証など) - 名前や生年月日の英語補足
(例:「平成→西暦」などの記載)
- 身分証明書
- 支払い設定
クレジットカードまたはApple Payでリディキャッシュをチャージし、作品を購入します。
認証には少し手間がかかりますが、一度完了すればR19作品を含む全タイトルを楽しめます。
➡️ RIDIで漫画を読む
翻訳アプリで読む方法も!
「韓国語の漫画版を読んでみたいけれど、言語がわからない…」という方には、翻訳アプリを使う方法がおすすめです。

オススメはPAPAGO!翻訳アプリは無料で使えるものが多いので、ぜひ試してみてね

\アプリで漫画もスイスイ読めちゃう/
無料サイト・海賊版には注意!
近年、「無料で全話読める」「RAWで読める」などといった非公式サイトの情報が拡散されていますが、これらは違法かつ非常に危険です。
- ウイルス感染のリスク
- 個人情報の漏洩
- 作者や出版社への利益が還元されない
- 画質や翻訳の質が劣悪で作品を正しく楽しめない
このようなリスクを避けるためにも、公式の配信サイトでの閲覧を強くおすすめします!
作品への正当な対価が、今後の連載継続や日本語翻訳にもつながります。
総括
『暴夜』は、耽美でミステリアスな空気感の中で、冷酷な男と語り部の娘が心を通わせていく姿を描いた大人のための官能ミステリーです。
ストーリーだけでなく、繊細でダークな作画、美学を感じさせる演出が多くの読者を虜にしています。
一見すると単なる官能作品に見えるかもしれませんが、その奥には登場人物たちの葛藤、欺き、そして静かな情熱が確かに描かれています。
目に見えない感情の交錯が織り成す心理戦と、緊張感あふれる展開が最大の見どころです。
もし、あなたが「ちょっと違う、深みのある大人の漫画」を探しているのなら、『暴夜』はまさにぴったりの一作です。
現在はめちゃこみで読めるので、気になる方はまず無料話から試してみることをおすすめします。
- 『暴夜』は官能と心理戦を融合させた大人向け韓国漫画である
- 舞台は人里離れた山奥の屋敷という閉ざされた空間
- 主人公・徐智鶴(ソ・ジハク)は盲目を装う謎多き屋敷の主人
- ヒロイン・李穏花(イ・ウンファ)は語り部として屋敷に雇われる
- 二人の関係は冷酷と優しさが交錯する緊張感に満ちている
- 作中には濃厚な性愛描写と心理的な駆け引きが多く描かれる
- 登場人物の背景や真意が少しずつ明らかになる構成が魅力
- 絵柄は繊細かつ艶やかで、作品の雰囲気と調和している
- めちゃコミで日本語版が連載中で、無料話も一部あり
- 韓国語版はRIDIで原題「폭야」として掲載
- ダークロマンスやミステリアスな設定が好みの読者に向いている
- 「絵が美しい」「ストーリーが深い」と高評価
- 「刺激が強すぎる」「展開が遅い」との声も