日常メモ

『バスティアン事件』突然の配信停止、電子書籍という名のクラウドの君

mankore
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2025年9月30日、『バスティアン』が突然すべての配信プラットフォームから姿を消した。

我々オタクは推し作品が「完結してくれたら御の字」「連載続いてくれたら奇跡」みたいな思いで生きてる。
もはや心のどこかで“推しの突然死”を予期してはいるんだけど、それでも唐突な配信終了は心臓に悪い。

しかも今回は本国・韓国のNAVER本家でも全削除という、まさかの「全方位仕様」。これはもう事件というより“殉教”でしょ、作品ごと。

この記事でわかること
  • 『バスティアン』がすべての配信から消えた
  • 配信停止の背景にあり得る理由とは
  • 電子書籍のに潜む構造的リスクと対策
  • 今も唯一読める『韓国原作小説版(完結済)』の情報
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『バスティアン』配信終了の謎

「諸般の事情」――それは全てを語らず、全てを終わらせる魔法の言葉。

付き合ってた人から「ごめん、いろいろあって……」って別れを切り出されたレベルの曖昧さで、ファンは「何が“いろいろ”なんだよ!」と地面を叩きながら泣くことになる。

LINEマンガでの配信終了、だけならまだしも、NAVER本家まで同日同時削除って、これは「消されるべくして消された」か、あるいは「誰かが消さざるを得なかった」系のアレか。

いずれにせよ、“ただの人気低迷”とか“編集部の都合”では説明がつかない、「なかったことにされ感」がエグい。

よくある考察パターン

著作権・契約終了(公式でもよくある)

出版契約や配信ライセンスが「〇年で終了」みたいな期限つきの場合、延長交渉がうまくいかないと終了。
例えるなら、「マンションの賃貸契約が切れて追い出された感」

内容がプラットフォームの基準を超えた(えっち・グロ・ポリコレ問題)

描写がヤバすぎて「全年齢対象では無理でした!」ってやつ。
最初は掲載されてたのに、途中から「これは無理やろ…」ってなって自主規制・削除。
もはや「最初に審査したやつ誰やねん」案件。

作家側のトラブル(病気・降板・揉めた)

これもまあまあ多い。作家の健康問題、方向性の相違、金銭問題などなど。
特に韓国系Webtoonは原作・作画・プロデューサーで役割が分かれてるから、誰か一人が抜けたら即崩壊する“バランスボール型構造”。

作者や出版社がSNSや契約違反で炎上→削除

たまにある、「作者がやらかした」から作品ごと消えた」パターン
発言炎上・パクリ疑惑・裏で揉めた…などなど。
このへんは“表には出ない大人の事情”になりやすく、「諸般の事情」で全部まとめてボッシュートされる。

やられたファンはどうなるのか?

  • 買ったはずの話が読めない
  • 配信停止後はスクショも保存も不可
  • SNSで「何があったんや…」と情報戦が始まる
  • 「せめて完結してから消してくれ」って号泣

という、“電子書籍デスゲーム”のテンプレが完成する。
そして読者はまた一つ賢くなり、次の推しに課金する(学習したとは言ってない)

黙して語らぬ公式とSNSの闇

さらに意味深なのが、「誰も何も言わない」ってところ。
作者も出版社もSNSで一言も発してないって、これ、普通に考えたらおかしくない?だってファンに対するお礼や説明くらいしてもよくない? って話。

これが仮に、作画担当が他作品へ異動しただけだったら「スケジュールの都合で…」とか書けばいい。でもそれすらないってことは……
本当に“何か”が起きてるのかもしれんし、語れない契約の壁があるのかもしれんし、全員が口をつぐむ理由がある案件かもしれん。

陰謀論好きオタクがわらわら湧いてくるのもわかる。
そりゃもう「WEBTOON界のロズウェル事件」状態よ。

あかん…なんか触れてはいけないことかも知れないから、これ以上掘るのはよそう

弟子
弟子

…あ、(察し。)で終わろうや

rico
rico

何でや!!ただの“消えたログ”になってまうんやぞ!

【真の理由らしきもの】が見えてきた(追記)

バスティアン、15歳制限の壁にぶち当たるの巻。

原作小説はもともと、感情も行動も“重すぎて”15歳対象にはギリギリどころかアウトな場面が多々ある。
しかしWebtoon版は、どうにか「15세 이용가(15歳利用可)」で通すために、描写を削ったり柔らかくしたり、全力でマイルド加工。

それでも物語が進むにつれて、どう頑張っても削れないパート、感情、行動が出てくる。
特にシーズン2後半、いよいよ“あの展開”に差し掛かったところで、ついに限界が来た。

「これ、15歳でやるの無理じゃね?」

制作陣もそう判断したのか、2024年10月でシーズン2終了 → 長期休載に突入

さらに追い打ちで、2025年2月から作画の아빈(アビン)氏が別作品に移籍
もうこれは、“終わる”のではなく、“続けようがなかった”というのが正確だろう。

よくある考察パターンもあながち間違いじゃなかった

  • 契約切れ説→アリそうだけど、それだけなら再開の可能性もあるはず。
  • 過激描写による規制説→今回はド本命。ガチだった。
  • 作家の降板説→これも的中。というか、作画が他作品で忙しくなってしまった。
  • 編集部との方向性の不一致→あったかもしれないけど、そこは闇の中。
  • SNS炎上や問題発言などの“やらかし”説→今回は出てきてないので、たぶん無関係。

電子書籍という名の砂上の楼閣

そしてこの事変、読者にとっては「電子書籍とは何か」を再確認させられるブラックボックスの儀式でもあった。

電子書籍、あれ「買ってる」んじゃないんですよ。「読む権利を貸してもらってる」だけ。
本棚にしまった本は燃えない限りそこにあるけど、電子書籍は“クラウドの彼方に消えてゆく君”になれるからヤバい。

「購入済みなのに読めなくなる」とか、冷静に考えて闇鍋だよね。
データが“残ってる”のに“読めない”って、まるで記憶を消された元恋人との写真データを見てるような切なさ。
そこにいるのに、もう触れられないって…そんなエモいらんねん。

電子書籍は“所有してるフリ”である

📕 所有権と閲覧権の違い

紙の本📚電子書籍📱
所有権✅ ある❌ ない
閲覧権✅ ある✅ それしかない
壊れても読める?✅ いける❌ サービス次第
貸せる?✅ 可能❌ 利用規約で無理
読めなくなる?❌ ない✅ ある

電子書籍サービスの規約では、

「購入者に限定的な閲覧ライセンスを付与するものとします」

と明記されている。

買ったのは気のせい!!

つまり:
「金はもらうけど、“持ってる”と思うなよ?」

これが「電子書籍の罠」

  • サービスが終わったら読めなくなる
  • 権利者の都合で作品が消える
  • 規約変更で制限が厳しくなる
  • DRM(コピー防止機能)で保存してても開けなくなる
  • 返金は「規約で最初からなし」って書いてある

もうこれ、「読めるうちに読みなさい」って言われてるようなもん。
推しが推せるうちに推せ、どころじゃない。本が本であるうちに読め。(悲しき現代)

弟子
弟子

じゃあ何のために金払ってんの?

rico
rico

「読める時間」と「環境」への課金だよ…

隊長
隊長

“本のレンタルルーム使用料”みたいなもんだね。

で、どうすればよかったのか?

紙で買えばよかった? でもウェブトゥーンって基本紙にならんやつやん?
PDFで保存? DRMで詰む。
スクショで全話保存? それもう個人の執念が電子書籍を超えてるやつ。

つまり現代オタクにできることはただ一つ
「愛した作品は、いつでも突然死する」という覚悟とともに生きることだけなのだ。
つら。

結論:物理最強説、でもまた買うよな

紙の本なら、ブックオフにでも残るかもしれない。でも電子は公式が消せばこの世に存在しなくなる。

最近の世の中、「最強魔法使い!」「チートで無双!」みたいな作品が流行りすぎて、なんかみんな魔法使いに憧れてる感あるけど、やっぱ物理が最強だよな。

だって我々オタクは、どれだけチート魔法(デジタル)が流行っても、
最終的には生身で殴るタイプの武闘家だから。
デジタル全盛の世の中で、「紙こそ真のレガシー」だよ、やっぱ。

いくら電子化が流行っても、コレクトしたくなるのがSAGA(性)でしょうよ。
人間(オタク)って、なかなか生き様はかえられない。

弟子
弟子

小宇宙(コスモ)みたいな名言やな

rico
rico

オタクの業(ごう)として刻まれてるんだよ

🪦 合掌:愛とデータの挟間にて

『バスティアン』、そのドラマチックすぎる展開と濃厚な心理描写に、ハマってた人は少なくないと思う。
でも今、我々にできるのは「好きだった」「よかった」って誰かと語ることだけ。

紙の本なら、ブックオフに残るかもしれない。
けど電子の作品は、公式が消したらもうこの世に存在しないのだ。

“電子書籍は永遠じゃない”。そういう意味では、恋と同じかもしれないね。
(しれっと締めてみたけど、普通に泣ける)

最後にひとこと

まさに“電子書籍デスゲーム”。
今回は、「終わるべくして終わったけど、終わり方がバッドエンドすぎる」回だった

“表現の自由”と“年齢制限”と“商業的な都合”、全部を両立するのって、ほんとに難しい。
でもさ、せめて墓標は立ててくれよ。
こっちは弔いもできずに、「記憶から削除」って、あんまりじゃないか。

けど、完全に消えたわけじゃない

唯一生き残ってるのが韓国原作小説版『バスティアン』

完結済みだから、最後まできちんと見届けたい人は、そっちへ行くしかない。

📘 ▶ 韓国原作小説『바스티안(Bastian)』
📝 関連記事:【どこで読める?】「バスティアン」日本語版と韓国語版

rico
rico

“推しが消えたら本国に飛ぶ”それもまた、オタクの生存戦略だね。

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ABOUT ME
rico
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エンタメショップ店員。韓国Webtoonやアクション、王宮モノ、BL、同人など雑食です。毎日なにかしら読み、気になる構成やセリフをメモってます。作品を“掘る”のが好き。
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