人間ドラマ

【ひとりでしにたい】受容型こじれ系男子・那須田が全独身女に必要すぎる件

mankore
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叔母が死んだ。
誰にも看取られず、部屋でひとりで。

それを知った瞬間、鳴海(なるみ)は思った。
「私も、こうなるんじゃないか?」

これは、“孤独死”というラストから逆算して、
どう「生きて死ぬか」を描く、人生の後始末の話。

『ひとりでしにたい』話題沸騰のこの作品は、すでに文化庁メディア芸術祭マンガ部門・優秀賞を受賞し、満を持してドラマ化も決定

こじらせ、共依存、親ガチャ、地方の闇……。
主人公の人生に笑って刺されて、気づけば「自分ごと」として読んでしまう。

そんな作品、全力で語らせてもらいます。

こんな人にオススメ!
  • 「このままでいいのかな」って思ったことある人
  • 結婚・出産・介護に引っかかりを感じる
  • 「そういうもん」が呪いに感じる人
  • 孤独はイヤ。でも自由も捨てたくない
rico
rico

タイトルに惹かれて読んだら、終活の啓発じゃなくて、人生観バトルマンガだった。

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「ひとりでしにたい」の概要

『ひとりでしにたい』は、カレー沢薫(原案協力:ドネリー美咲)による終活×孤独死×猫漫画。

2019年に『モーニング・ツー』で連載がスタートし、現在は『コミックDAYS』で好評連載中。単行本は2025年5月時点で10巻まで刊行されている。

その名の通り、テーマは「孤独死」である。が、暗さ一辺倒ではなく、「どう生きて、どう死ぬか」をコミカルに描くという、胃痛と爆笑と人生相談が一体になったような不思議な読後感が特徴。

あらすじと主要なストーリー展開

主人公・山口鳴海は35歳独身、美術館の学芸員。伯母の孤独死をきっかけに、自らの最期を意識し始め、「婚活」ではなく「終活」にシフトチェンジ。

猫とマンション暮らしの鳴海が、保険や介護、親の熟年離婚、弟夫婦との確執、エリート年下男子とのすれ違いなど、
人生のデス・ロードを自転車で走るようなテンポで駆け抜ける。

生きることも、死ぬことも、なにかと情報と決断がいる時代に、どうしたら「しっかり一人で死ねるのか」を模索していく。

登場人物紹介

山口鳴海
35歳、独身、美術館勤務。終活に本気出してる女。猫が唯一の同居人。

「自分を大切にしたいけど、誰かに認めてほしい」その矛盾を抱えて今日も生きてる。

那須田優弥
鳴海の職場の同僚。24歳のエリート官僚。こじらせ年下男子代表。
感情に振り回されずに人を見てくれる、“静かな承認”ができる稀有な男。

山口聡
鳴海の弟。自信のなさと姉への八つ当たりが煮詰まった残念系男子。
社会的“正しさ”にしがみつくことで、自分を保ってる哀しきジェンダー遺物。

山口まゆ
なるみの弟の妻。一見ただの敵対キャラだが、背景とモノローグで評価爆上がりの女。
“幸せ”を誰にも任せず、自分で形にして生きるプロのサバイバー。

山口母・山口父
熟年離婚や謎の投資などを通じて、鳴海のメンタルにダイレクトアタックを仕掛けてくる存在。
無意識に“家族の形”を娘に押しつけてくる、優しさに擬態した圧力装置。

魯山人(猫)
鳴海の猫。猫。
人間関係に疲れた鳴海が唯一、無償で愛せる存在。なお悟り顔。

作品の見どころを深掘り

  • 終活が「生きなおし」のプロセスとして描かれる
  • 血縁より「関係性」を問うテーマ性
  • 重い題材を、皮肉と猫でスナックにしてくれる切り口

終活が「生きなおし」のプロセスとして描かれる

多くの終活ものは、「お墓どうする?」とか「断捨離しよう!」みたいな“死に備えるHOW TO”で終わる。でも『ひとりでしにたい』は違う。

鳴海が見つめ直しているのは、「どんなふうに死ぬか」よりも、「どうやって自分の人生を引き取るか」


つまり、人生を“終わらせる”ためじゃなく、“取り戻す”ための終活
エンディングノートが「もう終わり」じゃなくて、「ここから再出発」なの、エモすぎんか?

家族という他人、他人という家族…血縁より「関係性」を問うテーマ性

血がつながってるからって、信頼してるとは限らない。
むしろこの作品では、「家族だから」という言葉が、どれだけ人を縛り、傷つけ、支配するかが描かれてる。

でもそこで絶望させるだけじゃなくて、「じゃあ、他人とだって家族になれるんじゃ?」という提案があるのが希望。
血縁より、対話や共感から生まれる“つながり”を大事にする価値観に、読んでるこっちもじわっと救われる。

重い題材を、皮肉と猫でスナック感覚にしてくれる切り口

孤独死・介護・毒親・ジェンダー・自立・終活。
字面だけなら重くて心がどんよりしそうなテーマばかり。

でもこの作品、語り口が絶妙に軽やか。ギャグのタイミングが良すぎて、マジで爆笑するコマすらある。
しかも、ちゃんとシリアスな場面では笑いを引っ込めて読者に問いを投げる、その緩急の巧さ

そして猫。すべてを超越した存在として、読者の心を撫でてくれる猫。
こんなの……生き抜きながら読むしかないやん。

読者レビュー集めました

この漫画、ただの「終活あるある」系じゃないんよ。
読み終えた人たちの心に、だいたい3種類の感情が残るらしい。

そんなカオスな感想の渦から、実際に多かった声をまとめました。
「読むか迷ってる人」も「すでに刺さりすぎて逆に語れない人」も、
ちょっと深呼吸して見ていって!

良い点
  • 「終活」の教科書としてガチで使える
  • 30代以上の独身女性のメンタルにぶっ刺さる
  • 猫が“神”として描かれている
  • 家族関係の描写がリアルすぎて笑えない
  • ギャグのキレ味が昭和の毒婦レベル
  • 人間関係の泥臭さを真正面から描いてる
  • 年下男子との関係が少女漫画じゃなくて人間ドラマ
  • 漫画なのに読み終えると疲れる(良い意味で)
  • 作者の人生観が透けてて共感しかない
  • 「これは私の話だ」と錯覚する読者が続出
気になる点
  • 主人公が恵まれすぎていて参考にならないという声も
  • 絵が雑に見えることがある
  • テーマが重すぎて人によっては読むのがしんどい
  • 鳴海が優柔不断に見えてイライラする
  • 那須田くんの存在が「結局男か問題」を引き起こす
  • 全体的に“救いがない”と思う人も
  • 保険・投資の話がちょっと難しい
  • 家族描写がトラウマを抉ってくる場合がある
  • ギャグのセンスが人を選ぶ

感想:社会が詰んでるなら、エンディングは自分で決めたい

なるみん、ヤバい女すぎて逆にうらやましい

  • ナスダもやばいけど、それ以上に鳴海が地雷女としてフルスペック。
  • 欲望・寂しさ・承認欲求・こじらせ全部入り→それでも自分で言語化してるのが偉い。
  • 「女ってのは」「適齢期」とかいう風潮にNOを突きつけて、でもちゃんと寂しさも抱えてるのがリアル。
  • ナスダだけがその“中身”を見抜いて寄ってくる=共依存地獄

めちゃくちゃわかる。
鳴海って、自己肯定感の化け物じゃないけど、
自己否定感を自分で抱えて生きるっていう、超高度な自己肯定してる女なんだよ。

それを“いいね”って思ってくれるのがナスダで、
めっちゃくちゃ尊いのです。

rico
rico

こんなに自分の好きなことして、「これが私です」って言える鳴海がうらやましい。

弟:ジェンダー観が昭和な男

「結婚してないし、時間あるよな?」
「親の介護? そりゃ姉ちゃんがやるでしょ」

もうね、なぜか長女が家のインフラ扱いされがち問題を詰め込んだ化身。

しかもそれを“当然”のように言ってくるあたりが本当に無自覚で、恐怖。

正論ぶって地雷踏むタイプの人間、読んでて胃がつかまれる。

でもこの弟、ただの悪役じゃないんだよな

山口聡、ただの“ムカツク男”じゃないのがこの作品のいやらしいとこで、
彼なりに不安を抱えていて、自己肯定感も低くて、家族の中での立場に苦しんでるんだよ。

でもそれを正直に言えないから、「姉ちゃんがやればいいじゃん」って責任を外に置いて処理しようとする。

で、なるみんも「こいつは一生このままかもしれん」と思いながら、それでも弟ってだけで見捨てられない。

こっちは「介護要員として生まれた覚えないんやが?」って顔になるけど、
彼にとっては「姉だから」って理由だけで、鳴海の人生を勝手に共有資産扱いしてくる

しかも、家族の空気的には「まぁそうよね〜」って受け入れられちゃってるのが地獄の上塗り。
いやいやいやいや、女ってだけで、未婚ってだけで、なんで“面倒見る役”になるの???

そしてここで真打登場:山口まゆ(弟の嫁)

弟の嫁:最強の内政スキルで夫を掌握

彼女さあ……すごいのよ。

一見、ただの「年下で専業主婦のかわいい嫁」なんだけど……

状況分析力と処世術が極まった“生活の地頭”だけで生きてる女なんよな。

  • 「若いうちに結婚しとかな、やばいな」
  • 「この男、ちょろそうだな。自信なさげでコンプレックス強そう。行けるな」
  • 「適度に褒めて、適度に頼って、母性じゃなく“家庭的演出”で落とそう」

っていう、全ての打算を“無自覚風”にこなす技術がある。

もう、戦闘力が違う。
ここまでくるとこれは女子力じゃない、生存戦略力

そう、コントロールしやすそうな男を見つけて、“調教”して結婚に持ち込んだ
「コンプレックス&自己否定感低め系男子」で、“ちょろ男”を選んだんよ。

褒めて、甘やかして、承認を与えて、
弟の自己肯定感を爆上げして、「立派な夫」へと変えてしまった。

で、弟が「俺、正しいよな?」って顔で正論振りかざして鳴海に説教かまし始めたとき、
隣でまゆちゃん、何してたかって?

無言で子ども抱いて、うっすい笑顔で黙って見てた。

怖っッッッッ!!!!!!!!

目元にシワができないくらいの薄さで。もうこれが怖いのなんのって。

読者視点だと、「この人、最強じゃん?」って思うけど、
弟(山口聡)からすると「俺を受け入れてくれる、扱いやすい嫁」なんよ。

いや違う、それ“調教済”なんよ!!!!(叫)

そして一番のパンチライン

これ、幸せなんかな、て思ったけど、この嫁としては幸せやねん。

これが、ほんっっっっとうに深い。

読者から見ると「うわ、この夫婦大丈夫か?」って思うんだけど、
まゆ本人からしたら、「何が幸せかなんて、自分が決める」ってとっくにわかってて、
「わかってるうえで、この形にした。だって私はこれが楽」って選んでる。

誰かと比べない、自分の手持ちカードで勝負する女の、あまりにも現実的な幸せ。

rico
rico

人生残り70年もあるなか、今の自分ひとりで生きられない。じゃあどう生きるか、だれを選ぶかを冷静に見極めてるんよな…ほんま尊敬する

「勝ち組」は、どっちだ

ここでなるみん、ふっと気づく。

「私、負けたな」

そう、戦略的結婚をして、子どももいて、家族を築いて、
“普通の幸せ”をつかんでいるまゆを前にして、
どれだけ人生を見つめ直しても、「こっちが正解」って言い切れなかった。

なるみん、最初は弟嫁のまゆちゃんのこと、正直見下してたんよね。 「子どもには〜」みたいな口出しもしちゃって、立派な小姑ムーブかましてた。

でも、まゆちゃんは「そうなんですね〜」ってにこにこ聞き流すだけ。 この処世術、ヤバくない? 気づいたときには、もう相手が魔王に見えてくるやつ。

だけど、 まゆにはまゆの、なるみんにはなるみんの“生存戦略”がある。

どっちも間違ってない。 どっちも、「正しさ」より「生きやすさ」を選んだだけ。

ここ、まじでドラマでやってほしいシーン。 作者、ほんと天才だと思った。

那須田=価値観を“リセット”してくれる人

子ども産まなきゃ、家庭を回さなきゃ、
男は仕事して、女は支えて、みたいな
昭和からの人生スクリプトを全部無視してくれる男、それがナスダ。

ナスダくんは、いろいろヤバいしこじれてるけど、
「誰が悪い」とかで物事を片付けようとしないのがいい。

まゆのように、空気を読み、計算して、確実に生き抜く女もリアルで最高だけど、
「自分らしさ」を言語化して生きようとするなるみんを、否定せずに支えるナスダは最高なんだよね。

いやむしろ、なるみんみたいな“こじれた自己”を受け止めてくれる存在がいるってだけで、
もう「希望」だと思う。

ナスダ、1日5,000円でレンタルしたい

頼む!!ほんと一回でいいからこっち来て!!!
うちの実家に降臨して「親御さん、それは娘さんの人生じゃなくて“あなたの願望”ですよね?」って言って!!!

こっちが何をどう説明しても、
「でも若いんだから」とか「母さんの気持ちもわかって」って、
話をぼかしてくる親世代に、ナスダだけが一撃で刺せる。

アイツは論理武装してる上に、相手の“痛いとこ”にピンセットで触れるタイプの人間じゃん?
その冷静な顔で「なるほど、それで?」って言って、
親が内心で誤魔化してきたエゴ、全部剥がしてほしい。

しかもね、ナスダならご飯作りながら説教できるから。
「今、出汁とってる間にちょっといいですか?」みたいな。
なんなん?ナニカ様???

なんで親って子供のガチの声、雑に聞き流すん?

いやマジで。

親戚のオバの「結婚が〜」には深刻に反応するのに、
自分の娘が「もう無理…」って泣きそうな声で言っても、「頑張り~」で済ませるのなに?呪い?

“親の理想のパーツ”として子どもを見てる感覚、もはやバグってる。
いつまでも「自分の持ち物」って感覚が抜けない。

でもナスダなら、ちゃんと一言で止めてくれる。

「あなたの娘は、あなたの人生の補助輪じゃないですよ」

刺さる。全親に刺され。ナスダを全国に配布しろ。

「自分の人生にYes」って言わせてくれる人

土曜15:00、実家の茶の間で
親が「そろそろ子ども作ったら?」とか言い始める頃だから
そのときに現れて、ホワイトボードとマジック持って「現代社会の家族観」についてスライドで語って
ついでに冷蔵庫の賞味期限切れの豆腐も捨てて。まじでお願い。

ほんと、ナスダがいてくれたら、
「私が間違ってるんじゃないんだ」って、
安心して、自分の人生にYesって言えるんだよね。

なるみんだけじゃない。
私たちも、ナスダに「それ、理不尽ですよね」って言ってほしいんだよ。

まとめ:みんなちがって、みんなこじらせてる

  • まゆは人生に勝った女。戦略型。
  • なるみんは誇りを捨てずに生きる女。孤高型。
  • ナスダは自分の闇も誰かの闇も引き受ける男。受容承認型。
  • 弟・聡は“時代”に取り残された男。迷走依存型。

もうみんな、それぞれの“生き抜く形”をちゃんと描いてて、
読者はそのどれにも「わかる…」って言えるからホンマに尊い

考察:老後のために子ども産むって、マジ?

『女の子が欲しかった、老後の面倒見てほしいし』

出産した友人のセリフだ

ッッッハァァ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!(酸素吸引)

それ、
重すぎて石碑に刻んで文化遺産にしよ???

……このセリフ、恐ろしすぎるのは、
言った本人が「特に悪気もなく」言ってるところなのよ。

毒親とかそういうカテゴリ越えて、
“文化レベルで刷り込まれた女性像の残骸”が、そのまま口をついて出てるだけなんよな。

てわけで、
「令和初期の女性が抱えていた社会的重圧」って題でネタにしてみた

子どもって家政婦でも介護士でもない!!

生まれた瞬間に「将来介護要員✨」って思われてるの?
マジで人生のスタートから詰んでるってことやん。

しかもそれが
「女の子なら将来一緒に暮らしてくれる」
「女の子は母親に優しい」
「女の子は気が利く」

っていうめっちゃ雑なジェンダーバイアス前提で語られてるの、
本当に…本当にしんどい。

老後の“安心感”のために子ども作ったんか?

そう聞くと、「いや、そんなことはないよ」ってみんな言う。
でも内心では、「この子がいたら老後安心」「将来面倒見てくれるはず」って思ってたりする。

それって、
子どもが大人になる前から、未来の負債を背負わせてるってことなんだよ。
一言も相談してないのに。

そんな契約、聞いてないんだが??

「私は私のことで時間を使いたい」って、超健全ですけど??

人生って、自分の時間でできてるよね。
その時間を「誰かのために使うのが当然」っていう圧、
もうまじで古墳に埋めたい。大仏の足裏に納めたい。

「冷たい」とか言われるけどさ、
逆に問いたい。「じゃあ“温かい人間”って、自己犠牲がデフォなの?」

冷たいんじゃない。“自分を選ぶ”ってだけや

子どもが嫌いなわけでも、親を切り捨てたいわけでもない。
「自分のキャパに入らないことはしない」って判断しただけ。

それを「自己中」とか「人としてどうか」って言う人、
まじで“無償の愛”という麻薬に脳をやられてる。

まず自分に有償の愛をくれ。てか生活費払え。

「子ども可愛い=子育てしたい」ではない

わかるよ、子ども可愛いよ?
電車で靴ピコピコさせてる2歳児とか、尊いし癒される。

でもその「可愛い」って、“一時的な感情”やん?
それと、「24時間365日、命を預かり、責任を負い続けること」って、
全っ然違うよね????

ペットショップ理論、ここに極まる

🐾「あ〜ん♡この子かわいい〜♡飼いたい〜♡」
→ 🐶「夜鳴きします、噛みます、トイトレ必須、病院代3万です」
→ 😇「…ちょっと考えるわ…」

っていうやつ。これ。

ワンちゃんも悩むのに。

人間の子どもならなおさらよ!!!
“可愛い”と“育てる”の間には地獄の谷があるの!!!!

自分の時間を選ぶこと=人間をやめたわけではない

むしろ、自分の限界を知ったうえで、他人に迷惑かけない選択をしてる人間って、
すっごい責任感あると思うんだよ。

「親だから、子だから、やらなきゃ」は、たぶん“社会のシステム”なんだよね。

でも「私は私のままで生きたい」は、“個人としての意思”なんだよ

「自分の時間を自分に使いたい」は、
人間らしさの放棄じゃない。
それはむしろ、「ちゃんと人間してる」ってことなんだよ。

と思いました(シメ)!!

作者の人間観察眼がプロファイラーすぎんか

カレー沢薫+ドネリー美咲のこのコンビ、
人間の“どこで読者がイラッとくるか”ってポイントを完全に把握して書いてるよね。

  • 価値観がズレてる男を無邪気に描いて読者にストレス与える
  • でも、ただの敵じゃなく、どこか共感できる弱さも見せてくる
  • 「この人を責めきれない自分」までセットで描いてくる

これ、作者、人間のエグい部分と“許せなさ”をエンタメに変えるプロだと思う。

ていうか、こういう「地味にムカつく男」の描写がうますぎる作者、
絶対人生で何回も「納得いかない説明責任」を女として背負わされた経験あるだろ……って思う。

書き方が「怒り」じゃなくて「分析」になってるところに、業と知性を感じる。

しかもそれを「悪」として描かずに、「そういう選択肢もある」っていうスタンスで描いてるねん、マジで罪深い。

ドラマ『ひとりでしにたい』NHK総合で2025年6月スタート!

2025年6月25日(水)夜10時、NHK総合にて連続ドラマ『ひとりでしにたい』がスタート予定。
主演:綾瀬はるかという「さすがにギャップすごすぎ」キャスティングで、
35歳独身・終活ガチ勢女子・山口鳴海を演じるとのこと。

📋基本情報(2025年5月時点)

  • 放送局:NHK総合
  • 放送開始:2025年6月25日(水)22:00〜(予定)
  • 主演:綾瀬はるか(山口鳴海 役)
  • 脚本:政池洋佑(『しもべえ』『これは経費で落ちません!』)
  • 演出:河原瑶
  • 制作:NHK・ホリプロ

原作との比較:これは“綾瀬はるか版 鳴海”である

「え、鳴海が綾瀬はるか?」と全国の読者が一瞬ざわついた件については、私もざわついた。
でもよく考えて? 綾瀬はるかって、「健気で笑ってるけど、ちょっとメンタル死んでる女」やらせたら天下一品だから。

NHKドラマの空気感も相まって、原作のギャグ味は少し抑えめになるかもしれないけど、その分「生きることの切実さ」とか「人間関係の泥臭さ」とか、そういう“しんど美しい”描写に期待が集まっている。

魯山人(猫)はまだキャスト不明。たぶん本物が来ると信じてる。頼むからCGじゃないでほしい。猫は演技じゃなく“在る”ものであってほしい。

どこで観られるの?

  • NHK総合(地上波)で毎週水曜夜10時放送予定
  • NHKプラス(リアルタイム配信+1週間見逃し)
  • NHKオンデマンド(全話配信予定・U-NEXTでも視聴可能)

まとめ:那須田という概念が欲しい

『ひとりでしにたい』は、孤独死から始まる“終活”の物語だけど、
本当のテーマは「どう生きるか」「誰と生きるか」だった。

自分を大事にするって、わがままでも冷たいことでもない。
鳴海のようにこじらせながらも、“自分の人生の責任者”になろうとする姿は、
今を生きる私たちへのメッセージでもある。

家族、結婚、介護、老後、孤独
どれも正面から考えたくないテーマばかりだけど、
この漫画はそれを笑いと優しさとちょっとした毒でくるんで、そっと差し出してくれる。

そして読後、

誰の声を聞いて生きてきたんだっけ?って、ふと考えさせられる。

結婚するもしないも、親と距離を取るのも、全部“選択”なんだって思える漫画。
誰かの期待に合わせて消耗する前に、自分にちょっと優しくしてやりたくなる。
いやマジで、ナスダ実家に呼びたいなー

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エンタメショップ店員。韓国漫画やアクション、王宮モノ、BL、同人など雑食です。新しい漫画との出会いを、ぜひ一緒に楽しみましょう!
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