サスペンス / ホラー

【閲覧注意】土着ホラー×拡散型呪い『近畿地方のある場所について』はどこで読める?

mankore
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「見つけて下さってありがとうございます」

終わりではなく、始まりだった。

これは、“その場所”にまつわる、ある特集記事の話。
最初はただの噂だった。
誰かの書き込み、子どもたちの遊び、古いスレッドの残響……

「怖いけど読まずにはいられない。」
「読後にじんわり呪われる感じがたまらん!」

そんな読者が続出中の怪作——それがこの『近畿地方のある場所について』

SNSでも口コミでもジワ伸びしてる、いわゆる“読むと呪われる系”怪談群の集大成ともいえる一作です!

rico
rico

ローカル信仰×都市伝説×SNS怪異!混ぜるな危険!!

隊長
隊長

令和祟りもWi-Fi対応★

こんな人にオススメ
  • 『仄暗い水の底から』『きさらぎ駅』みたいなジワジワくる話が好き
  • 「UMA」「都市伝説」「ネット怪談」が好物
  • 人怖とオカルトの間にあるものを知りたい
  • 『ほん怖』は一人で見れないけど見ちゃうタイプ
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『近畿地方のある場所について』概要

本作は、複数のネット記事・体験談・インタビュー・手紙などが「ある特集記事のための取材資料」という体裁で構成された、いわば“入れ子構造の怪談集”。

中心にあるのは、近畿地方のある山とダムをめぐる失踪事件、怪異、そしてカルト集団にまつわる不可解な記録。

そこに登場する「ましろさま」「ジャンプ女」「あきらくん」といった存在は、どれも昔ながらの土着信仰のようでありながら、
都市伝説、ネットスレ、SNSと、時代に合わせてその“姿”と“伝播方法”をアップデートし続けている。

カクヨムでの連載開始直後から話題を呼び、
2024年に書籍化(KADOKAWA)、そして2025年には実写映画化まで決定した注目作。
怖いけど、気になって、止まらない……そんな中毒性のある怪談作品。

あらすじ:その一文が、すべての始まり

あるフリーライターが、“●●●●●という場所にまつわる取材”に巻き込まれていく。

発端は、SNSで知り合った同業ライター・小沢からの一本の連絡だった。
「近畿地方のとある山とダムの周辺で、妙な噂があるんです」

軽い気持ちで引き受けた調査は、やがて複数の不可解な失踪事件、児童書の取材ノート、カルト教団の潜入レポート、そして「呪い」の記録へとつながっていく。

時代や媒体をまたいで、じわじわと広がっていく怪異の正体とは――?

みどころ:つながる快感、読後のざわめき

  • ホラー×構成美の妙
  • 呪いが”ネット時代”に最適化されてる
  • ラストの“自覚”

ホラー×構成美の妙

「怖い話」って、普通は読んでゾッとするものだけど……
この作品は読めば読むほど“組み上がっていく”感覚があるのがすごい!

断片的な証言、手紙、インタビュー、ネットの書き込み――
いったいどこから読んでも本筋が見えないのに、気づいたら全部読んでるし、
しかも“つながったときの戦慄”がすごい。

rico
rico

「ピースが揃うことで呪いが起動する」構成。怖いのに、読み進める手が止まらないやつ。

呪いが”ネット時代”に最適化されてる

昔は紙のお札。だった。

“呪い”は、誰かが自らの手で呼び出すものだった。
こっくりさんで霊を呼び、お札を貼って封じる。そこには「実際に触れること」が条件だった。


でも今や、シール、スレッド、LINE、SNS、呪文の音声データ
呪いの媒体、 Wi-Fi対応にも程があるだろ!やつらもフルリモート導入してきたよ!!

地味にゾッとするのが、「呪われる条件が“触れること”じゃなく“知ること”になってる」ところ。
つまり、読んだ瞬間にもう関係者ってことですわ。

rico
rico

うっかりバズると呪いも全国区に!!

ラストの”自覚”

この物語、最後に明かされるのは怪異の正体だけじゃない。

  • 「じゃあ、いまこの話を書いてるのは誰?」
  • 「なぜあなたは無事なの?」

そう、“語り手”の立場と目的が反転する瞬間がくる。

そして気づく――
読者もまた、その“連鎖の一部”に組み込まれていたことに。

rico
rico

ラストの破壊力で、夜に読むとマジで後悔するから気をつけて

登場人物:というか主要な怪異たち

1. 山へ誘うモノ(通称:ましろさま、まっしろさん)

白くて巨大な“何か”。姿は神様っぽいけど、やってることはかなりエグい。

「嫁」が欲しいタイプの怪異で、連れていけないときは“身代わりの命”を求めてくる。

rico
rico

生殖行為を神格化しすぎた民間信仰の成れの果て?!

隊長
隊長

欲望の祟りは、神にも化ける

2. ジャンプ女(赤い女)

息子あきらを亡くした母が、呪術であきらじゃない「ナニカ」を蘇らせてしまった結果、呪いの拡散装置になってしまった存在。
ネットスレや都市伝説としても急速に拡大中。

3. あきらくん(悪魔化した息子)

母の呪術で“蘇った”が、それはもう人間ではなかった。
命を糧に存在を保ち、親しげに「友達になろう」と誘ってくる。

『近畿地方のある場所について』は、生駒山が舞台?

作品内でははっきり「生駒山」とは明言されていないけど、考察界隈では“あの場所”=生駒山系のどこか説が濃厚。

  • 関西圏の山中にあるダムという設定
  • 実在のカルト教団が活動していた場所との符号
  • 実際に「お札屋敷」的な噂がネットで流れていた地域がある
  • 昭和〜平成にかけての心霊スポットの名残
  • 小説版での“あの描写”が、どうも生駒山〜信貴山ラインとしか思えない…

などなど、地理的・歴史的に一致する点がちらほらとある。

弟子
弟子

生駒山系って昔から心霊スポット扱いだし…奈良-大阪またぎで越境もあるしさ

隊長
隊長

神仏習合や霊山信仰の舞台でもある、超・“怪異が棲む山”としてのポテンシャルも高い!

rico
rico

天狗の方は??鞍馬山(京都)

隊長
隊長

あっちは“聖域”。生駒は……“境界”に近い

【考察】恐怖の正体

  • 「呪い」は“伝播”そのもの
  • 神様って、誰かの“思い込み”でできている説
  • 「母性」という呪いのトリガー


正直ね、これ、じわじわ怖いだけじゃなくて、ホラーというか、構造そのものが“呪い”になってるんよ!!
読んでるだけで巻き込まれる仕様、まさに「ネット時代の都市伝説感染型ホラー」

「呪い」は“伝播”そのもの

ジャンプ女も、ましろさまも、あきらくんも、
共通してるのは「呪いは“伝えることで”広がる」ってこと。

つまりこの話、「あなたも今、この記事読んでる時点で…」でフリーズするように、
読んでるだけで自分が【呪いの媒体】になっちゃう作り。

rico
rico

これって、ネット文化の「共感→拡散→自己投影」ルートを完全に逆手に取ってるよね…

『神様』は、誰かの“思い込み”説

元はただの村の男「まさる」――
それがいつの間にか、「嫁を求める白い山の神・ましろさま」になっていた。

でも、よく考えると、
【誰かの妄想】【噂】【信仰】【恐れ】という“人間の感情の積み重ね”だけで、
一人の男が“神様”になっちゃったってことなんよね。

神様は、実在じゃなく「信じた人の数」で成る

  • まさるのことを祟りとして恐れた村人たち
  • 恐怖が代々伝わるうちに“神”に格上げされる
  • 「祀る=納める」だったのに、「祀る=拡散する」になっていく

これ、日本の土着信仰のリアルすぎるあるあるでもあるのよ。

「とにかく何か分からんけど恐ろしいから、神ってことにしとこ!」っていう民間信仰のクセが、ここにぎゅっと詰まってる。

rico
rico

わかりみすぎる……うちもド田舎だからか、謎伝承めっちゃあるし!!

弟子
弟子

出典:不明。出所:謎。根拠:恐怖。典型的なローカル神格化やぞ、おちつけ

神格化のプロセス、実は現代ネットでも起きてる

たとえば都市伝説の「口裂け女」や「トイレの花子さん」も、
最初は「友達の友達が見た」っていう一言から、みんなが名前をつけて、
イラストが出回って、YouTubeに動画が上がって、
“存在してる気がしてくる”んだよね。

まさるもその進化を辿ったんだと思う。

最初はただの男。
でも、村の人が恐れて、“神様”ってことにして“祠”を作って、“ましろさま”って名前を与えて――
気づけば、白くて巨大な“山の神”になっていた。

rico
rico

「恐れ」って、無意識のクラウドファンディングやん!

弟子
弟子

みんなでビビることで、神様を生成しちゃったってこと…?

隊長
隊長

信仰とは共同幻想。“神”は、ひとりでは成立しないんだよ


「母性」という呪いのトリガー

一番ゾッとしたのは、“ジャンプ女”が探してたのは「こども」じゃなくて、「仲間(母親)」だったってとこ。

つまり、怪異が「女性を母にしようとする」んじゃなく、
“母であること”自体が、怪異に共鳴してしまう。

この視点、ちょっと『ミッドサマー』とかにも通じる部分あるよね。
宗教も呪術も、「女であること」じゃなく「産むこと」に価値を置いてくる恐怖。

「呪文」は”呼び出しコード”?

物語中に登場するあの不気味な呪文たち

「るきえましらむどじえうずめ」
「めしたがははあおえましらおいずめみおちくど」
「そましらうづじえみふおぽれるとずえ」
「ましらしこえりぶついとてみず」

うんぬん……っていう、“五十音のカオスブロック”なアレ。

いやもう、意味なんてないって言われても、脳が勝手にパターン探し始めちゃうやつ。

考察勢の血が騒ぐからには、考えちゃう

  • 「ましら」がやたら入ってる → ましろさまの“名”としての呪力?
  • 「うずめ」→天岩戸にアマノウズメ(神話的)連想 → 儀式性
  • 音の響きが、「まほう」や「まじない」っぽい → 音そのものが鍵(言霊)
  • 実は意味じゃなく“反復されることで”呪いを起動させるタイプかも
  • 語感が幼児語やわらべ歌っぽくもある → “遊び”に偽装した呪術…?

仮説:「ましろさまへのログイン呪文」説(厨二濃度:高)

これは、「ましろさま」に“言語でアクセスする呪文”なんじゃないかと思うの。

人間が忘れていく中で、「神様」にされた存在が、
自分を呼び出すために作った“残響のプログラム”としての呪文。

意味じゃなく、口に出すことでリンクがつながる
「この音列を唱えた人間は、“知った”ことになる」ってルール。

「読むだけでもアウト」って仕様と完全に一致してる。
声に出したらもっとヤバい。むしろ、脳内で再生されただけでリンク成立な気すらしてくる

弟子
弟子

あのな…意味を求めること自体が、罠ってこともある

隊長
隊長

呪いとは、理解より“接触”や

rico
rico

というわけで、ここでそっとタブ閉じるのが正解です。

【感想】「こわい!無理!もう読まん!!」→読後「もう1週しよ」

これは読んだらアカンやつだって、わかってたのに、読んじゃったんだよ!!!!(情弱)

だってさ、最初に「最後まで読まないでください」って言われるでしょ?!
しかも筆力で読ませる系、それで読むなって方が無理じゃない??

フリとして完璧がすぎるでしょ!!

「呪いをばら撒く側」の共感が刺さる

ホラーってさ、ふつう「どうすれば呪われずにすむか」って視点で進むよね?(回避)
でもこの作品は完全に逆張りなのよ。

気づいたらこっちが“呪いの感染者”なんだよ。
いやむしろ「読ませようとしてる側」なんだよ。

「やばい、これやばいって、でも読んで、マジでやばいから!」って、

いや、わかる人にはわかってると思うけど、いまわたし、
布教活動してるんだよ?????(ジャンプ女2代目)

「ごめんなさい、」

「みつけてくれてありがとう!!」

rico
rico

“ありがとう”が一番こわい。優しい狂気ほど怖いもんない。


感情をバキバキに削ってくるホラー

「怖い話」としても優秀なんだけど、
これはもう「人間の業の話」としてもエグすぎん???

  • 息子を失って、怪異を生み出した女
  • その呪いを“共感できる誰か”に託して延命する女
  • 理解して書いてしまったライター
  • それを「おもしれ〜!」って拡散してる自分(ウチな!)

呪いって、完全に“感情の共鳴”なんよね。

わたし、ライターの気持ち、ちょっとわかっちゃったのがいちばんこわい。

「助かりたい」「見てほしい」「わかってほしい」って気持ちに
「わかるよ……」って思った時点で、もうアウト。もうツイートしてた。

ホラーって、悲しみの裏返しなんよな

ジャンプ女も、あきらくんも、ましろさまも、
全部“何かを失った存在”なんだよね。

それが呪いという形で「忘れられたくない」って
叫んでるの、めちゃくちゃ切なくて、こわくて、ずるいじゃん。

神様だって承認欲求の塊なんだよ

誰かに見つけてもらわないと存在できないし、
1人じゃ神様になれないんだもん。

そして、忘れられそうになると悪さしてくる。
それってまさに、怪異じゃん。

rico
rico

神様=みんなで作る最強の“かまってちゃん”説」ここに爆誕。

隊長
隊長

“愛”と“呪い”は、紙一重だよ

どこで読める?→ 無料でカクヨムにて公開中!

『近畿地方のある場所について』は、
KADOKAWAが運営する小説投稿サイト 「カクヨム」 にて、全話が無料で公開中!

🔗 カクヨム公式ページはこちら

気になったらすぐ読める、しかも無料。
※ただし、夜に読むと寝れなくなる可能性が爆上がりなので要注意⚠️

書籍版:KADOKAWAより発売中


2024年10月には 書籍化 もしていて、
小説版には「追加エピソード」もあるらしい……!


(ジャンプ女や、ましろさま、あきらくんに“続き”が……!?)

弟子
弟子

完全版出るってことは、未解明の謎がまだあるってことか

隊長
隊長

“書く”ことで呪いは強くなる…これは第二形態や

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¥1,287 (2025/04/16 14:20:41時点 Amazon調べ-詳細)

コミック版:『月刊コミック電撃大王』で連載中

碓井ツカサ氏によるコミカライズ版が、『月刊コミック電撃大王』にて2024年1月号から連載中。
2024年7月26日には第1巻も発売決定!

文字では濁していた“あの場面”や“あの顔”が、ビジュアルでくる。
はい無理~~~!!!

コミック版は、カドコミ(コミックウォーカー)で一部無料公開中

rico
rico

漫画版とかマジで無理!!!
小説だから脳内再生(妄想)でフィルターかけて読めたけど、
ビジュアル化されると怖すぎる!

弟子
弟子

想像力はブレーキにもなるけど、ビジュアルで責められると、逃げ場がないやつな

隊長
隊長

ジャンプ女なんて描いた人も危ない説、そしてこれが第三形態か…

映画『近畿地方のある場所について』が2025年夏、全国公開決定!

2025年8月8日(金)、ついに実写映画化!!

監督はホラー界の巨匠・白石晃士氏(『ノロイ』『サユリ』)、
主演は菅野美穂×赤楚衛二のW主演という豪華布陣。
原作者・背筋氏も脚本協力として参加!

オカルト雑誌編集者・小沢の失踪をきっかけに、ライター瀬野千紘が“あの場所”の闇に踏み込んでいく――
原作ベースにしつつ、新たな展開も…

rico
rico

映画化!? ガチで無理!!貞子見たとき、1か月ずっと背後気にしてたんだから

弟子
弟子

エクソシスト観れるのに邦画ホラーはダメなのかよ…

隊長
隊長

ジメッとした湿度、それが日本の呪いホラー…そして第四形態、もうフリーザやん

まとめ:読んだあとが、本番です

怖い。けど、やめられない。
読んだら終わり、じゃない。むしろ始まり。

“読むこと”そのものが呪いであり、
“知ってしまう”ことで怪異の一部になる構造。

ましろさまも、ジャンプ女も、ただの怪物じゃなかった。
忘れられそうな誰かの、祈りの成れの果て。

読んだらもう、外側にはいられない。

最後まで読んじゃったんだね…!!

見つけてくださって、ありがとうございます。

記事のまとめ
  • 『近畿地方のある場所について』はネット発の怪談集
  • 複数の視点・資料で構成されたドキュメンタリー風
  • 怪異は「読むことで拡がる」=読者が媒体になる構造
  • 土着信仰+ネット怪談のハイブリッドホラー
  • 主な怪異は「ましろさま」「ジャンプ女」「あきらくん」
  • 物語の語り手も“呪いを広める側”になる
  • SNS・スレッド・シールなど現代的な呪いの媒体が登場
  • 映画化決定、2025年夏に公開予定
  • 書籍版には追加エピソードあり
  • 舞台は生駒山系との考察が有力
  • 構成が巧みで、一気読みしてしまう読者多数
  • “呪いは信じる人の数で強くなる”というテーマ性
  • 恐怖の裏にある「母性」や「愛情」も描写されている
  • 読んだあとに「誰かに話したくなる」タイプのホラー
  • 最後の一文が刺さり、読後にずっと残る作品
rico
rico

こわいよぉ〜〜!!でも映画みたいの!!ついてきてメガネぇえ!

弟子
弟子

紙媒体で呪い拡散って……物理媒体強すぎでは

隊長
隊長

呪いも流行も、“誰かの痛み”から始まる。無視したら……いずれ、呼ばれる

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rico
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エンタメショップ店員。韓国漫画やアクション、王宮モノ、BL、同人など雑食です。新しい漫画との出会いを、ぜひ一緒に楽しみましょう!
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