人間ドラマ

【後宮の烏】結末が切ない!美しき中華幻想物語のあらすじ&見どころ

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『後宮の烏』は美しい中華幻想の世界を舞台に、恋愛未満の信頼関係、切ない幽鬼の物語、そして運命に立ち向かう強いキャラクターたちが描かれた心を揺さぶるファンタジーです。

読む前と読んだ後では、完全に自分が「後宮の住人」になっていること間違いなし。
原作もアニメも、どちらからでもいいから、この美しくも儚い世界にどっぷり浸かってほしい――!

そして、次はアニメ2期、または続編を全力で待ち続けます!(切実)

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後宮に住まう、夜伽をしない妃!

こんな人にオススメ!
  • 中華風の幻想的な世界観が好き
  • ファンタジーと歴史が融合した物語に浸りたい
  • 切なくも温かい人間ドラマが見たい
  • 強く優しいヒロインの成長物語が好き
  • 美しい描写に心を奪われたい
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『後宮の烏』ってどんな話?


連載掲載 / 出版社集英社 オレンジ文庫
作者白川紺子(原作)・香魚子(イラスト)
ジャンル / キーワードファンタジー / 中華風 / 後宮 / 成長 / 愛憎劇 / 歴史ドラマ
見れるアプリLINEマンガ, ebookjapan, Amazon Prime Video(アニメ版)

『後宮の烏』の原作は、日本の作家・白川紺子さんによる中華風ファンタジー小説です。

集英社オレンジ文庫から全7巻が刊行され、2018年から2022年の間に完結。美しい表紙イラストは香魚子さんが担当し、その幻想的なビジュアルも印象的です。

物語は豊富な歴史的知識を背景にした徹底したシナリオと、想像力を掻き立てる描写が魅力。

シリーズ累計120万部を突破し、第22回「Sense of Gender賞」を受賞するなど、話題性も抜群です。

2022年にはアニメ化もされ、さらに多くのファンを魅了しています。

あらすじ

物語は、後宮に隠された存在「烏妃(うひ)」として生きることを受け入れた寿雪(じゅせつ)を中心に始まります。

後宮に住む妃たちの中で、夜伽をすることなくひっそりと存在する烏妃――。彼女は、不思議な術を操り、呪殺や失せ物探しといった依頼を請け負う謎めいた人物です。その姿は、見る人によって「老婆」にも「少女」にも見えると言われています。

そんな寿雪のもとに、即位間もない若き皇帝高峻(こうしゅん)がある依頼を抱えて現れます。彼は廃太子の過去を乗り越え、国を安定させるため奮闘する青年。寿雪との出会いがきっかけとなり、後宮に隠された歴史の闇と「秘密」に向き合うことになるのでした。

寿雪と高峻、それぞれが自分の「運命」とどう向き合うのか――。美しくも切ない後宮ファンタジーが今、幕を開けます。

登場人物紹介

寿雪(じゅせつ)

後宮に隠された存在「烏妃(うひ)」

  • 特徴:呪殺から失せ物探しまで、不思議な術を使いこなす謎多き妃。
  • 外見:見る人によって「老婆」とも「少女」とも見える、不思議な雰囲気を持つ。
  • 性格:静かな強さと人を包み込む優しさを持ちながらも、孤独を抱えた存在。
  • 見どころ:自らの運命に立ち向かい、周囲の人々と関わることで成長していく姿。

高峻(こうしゅん)

廃太子の過去を持つ、即位間もない若き皇帝。

  • 特徴:国を思う真摯な姿勢と、困難にも立ち向かう勇敢さが魅力。
  • 性格:表向きは冷静で威厳があるが、寿雪に対しては深い愛情と信頼を寄せる。
  • 見どころ:寿雪との出会いが彼の心を変え、皇帝としても一人の人間としても成長していく過程。

衛青(えいせい)

高峻の側近で、絶対的な忠誠を誓う青年。

  • 特徴:高峻を支える参謀的な存在で、常に冷静沈着。
  • 性格:公務には厳格だが、実は仲間想いの優しさも持っている。
  • 見どころ:寿雪や高峻との関係性や、時折見せる彼の人間味のある一面。

温螢(おんけい)

高峻に仕える宦官で、後に寿雪を護衛する役目を担う。

  • 特徴:忠実で真面目な性格だが、少し天然なところがあり周囲を和ませる。
  • 見どころ:危険な場面でも寿雪を守るために奮闘する姿や、彼の成長の過程。

九九(じうじう)

寿雪に仕える明るく素直な侍女。

  • 特徴:天真爛漫でポジティブな性格。
  • 役割:寿雪の日常を支え、彼女の孤独を癒す存在。
  • 見どころ:寿雪に寄り添い、信頼し合う2人の絆が温かい。

雲花娘(うんかじょう)

後宮内で権力を持つ妃であり、高峻の幼馴染。

  • 特徴:美しく気高い女性だが、その裏に複雑な思惑を秘めている。
  • 見どころ:後宮の陰謀に関わる立場として、物語に緊張感を与える存在。

寿雪の母

寿雪の過去に関わる重要人物。

  • 特徴:寿雪が烏妃としての運命を背負うきっかけとなった存在。
  • 見どころ:寿雪が抱える孤独や運命とどのように向き合っているのか、その背景に彼女の母親との関係性が深く関わる。

『後宮の烏』の見どころ

  • 巧みなストーリーと後宮の陰謀劇
  • 恋愛以上に描かれる「役割」と「責任」
  • 「自分とは何か?」という問い

巧みなストーリーと後宮の陰謀劇

物語には後宮ならではの権力争いや陰謀がちりばめられていますが、それだけではありません。繊細な人間関係や、キャラクターたちの想いが交錯する熱い展開も見どころのひとつです。

恋愛以上に描かれる「役割」と「責任」

寿雪と高峻の関係は、単なる恋愛に収まりません。寿雪は巫女のような存在で人目を避ける立場にあり、一方の高峻は即位したばかりの皇帝として国を安定させる使命を背負っています。それぞれが「守るべきもの」のために奮闘する姿が、物語に深みを与えています。

現代にも通じる「自分とは何か?」という問い

遠い異世界の話でありながら、登場人物たちが抱える悩みは「自分はどう生きるべきか?」という普遍的なテーマ。立場や運命に翻弄されながらも、自分自身の答えを見つけていく姿が、現代の若者の心にも響きます。

この話の結末はどうなる?(ネタバレ含みます!)

『後宮の烏』は最終巻に向かって物語もキャラクターの感情も、どんどん熱を帯びていきます。

寿雪と高峻の関係は深まり、後宮内の陰謀も白熱!
そんな中、寿雪は自身の「過去」と「秘密」に向き合いながら、後宮に降りかかる災いに立ち向かうことになります。

寿雪が選ぶ「覚悟」の瞬間

物語のクライマックス――
寿雪は自らの運命を受け入れ、周囲の人々を救うため、すべてを懸ける決意をします。そして彼女は「閉ざされた籠」から解放され、精神的にも大きく成長するのです。

一方、高峻は皇帝として国の安定に尽力しながらも、寿雪との関係をより深めていきます。最初は主従関係のようだった2人が、少しずつ信頼で結ばれていく過程が丁寧に描かれていて、もう…胸がギュッとなるんですよね。

涙なしでは見られない、切ない結末

ただし、ここで忘れちゃいけないのが、この物語――ハッピーエンドではないんです。
寿雪は後宮と人々の平和を守るため、最終的に自らの命をかける選択をします。

「寿雪…お前…!」と読者の涙腺が完全に崩壊する瞬間です。

それでも、寿雪と高峻の絆は「運命」という枷を超えて、強く深く結ばれます。その様子は2人の集大成とも言える美しい瞬間で、私も思わず目頭が熱くなりました。

人は弱くて儚い存在だけれど――
誰かを守りたい、支えたいという気持ちの強さや温かさが、この作品には確かに描かれています。

読者レビューまとめました

良い点
  • 中華風の幻想的な世界観が美しい。
  • 寿雪と高峻の関係性が丁寧に描かれている。
  • 切なく温かい人間ドラマに感動する。
  • 濃密なストーリーで読み応え抜群。
  • 個性豊かなキャラクターが魅力的。
  • 一話完結型でテンポが良い。
  • 亡霊や幽鬼の話が人情味に溢れている。
  • 情景や心理描写が細かく没入感がある。
  • 恋愛要素が控えめで物語の軸がブレない。
  • アニメと合わせて楽しめる。

気になる点
  • 難しい漢字や固有名詞が多い。
  • 序盤は世界観の説明が多く退屈。
  • 登場人物や名前が混乱しやすい。
  • 話の展開がワンパターンに感じる。
  • 暗いテーマで重く感じる部分がある。
  • 恋愛要素が薄く物足りないと感じる人もいる。
  • アニメと比べて淡白に感じる部分がある。
  • 少女漫画的・軽めに見えると感じる意見も。
  • 設定や用語が分かりづらい。
  • 結末が淡白で物足りないとの声がある。

【感想】寿雪と高峻の関係性が最高!

「後宮が舞台なら、きっと大奥みたいな男女のドロドロ劇だろうな…」なんて勝手に想像していました。
もちろん大奥的な男女の恋模様やいざこざも大好きなので、「爽やか系でもドロドロ系でも、どっちに転んでも面白いはず!」と軽い気持ちで手に取ったわけです。

後宮の「夜伽をしない妃」こと寿雪と、廃太子から這い上がった若き皇帝・高峻(こうしゅん)。
最初はちょっと距離感があるんだけど、2人の関係が少しずつ信頼と尊敬へと変わっていく過程がもう… 尊い!
恋愛に発展しそうでしない、この絶妙にもどかしい関係性がたまらなく美しいんですよね。

特に高峻が寿雪を気にかける姿に、
「お前、それ絶対惚れてるだろ!!!」
と全力でツッコみたくなるし、寿雪はただのヒロインじゃなく、術を操り幽鬼と対峙する姿が「女王様…!」って崇めたくなるほどカッコいい。強いけれど弱さも見せる彼女に、心を奪われない人はいないはず。

短編形式でサクサク読めるのに泣ける

『後宮の烏』は短編集のようにエピソードがいくつか収録されていて、とにかくテンポがいい!でも、ひとつひとつの話がしっかり重くて心に残るんです。

例えば、「翡翠の耳飾り」「雲雀公主」の話なんか、怪異を解決するだけじゃなく、その裏にある未練や愛情がめちゃくちゃ切なくて、
「成仏してくれ…(涙)」
って本気で泣けるんですよ。幽鬼たちのエピソードは毎回涙腺をクラッシュさせにくるので、覚悟してほしい。

寿雪が未練を抱える魂を救う姿には、ただ泣くだけじゃなく、どこか温かさも感じられて、「人の想いの美しさ」に浸れるんです。

後宮×中華幻想!圧倒的な世界観

最初は登場人物や宮殿の名前に「漢字が難しい…!」ってなるけど、安心して。読み進めれば、いつの間にか脳内に壮大な中華後宮が広がってきます。
「鵲巣宮(じゃくそうきゅう)」「雲雀公主(ひばりひめ)」とか、名前だけで美しすぎて中二脳が爆発する。

そして寿雪の黒い衣装と金の牡丹、これがまた映像映えするんですよね!
静謐でどこか寂しさを含んだ中華幻想の世界観が、活字だけでここまで鮮やかに描かれているのが本当にすごい。

結末について一言…涙腺崩壊注意

この作品のテーマは「運命を受け入れる」ということ。
寿雪は最終的に、自分の使命を果たすために命を懸ける選択をします。
その瞬間、私の脳内は
「寿雪…!!!」
と絶叫しながら号泣でした。

そして高峻もまた、皇帝として成長し、寿雪への深い想いを抱き続けるんだけど…これが切ないの。
2人の関係はハッピーエンドじゃないけれど、だからこそ胸に焼き付くし、余韻がヤバい。

『後宮の烏』はどこで無料で読める?

『後宮の烏』は「LINEマンガ」「ピッコマ」で無料で読むことができます。しかし、完全無料なのではなく、試し読みという事になっています。

『後宮の烏』は完結していますが、サイドストーリーである『鳥衣の華』も読むことができます。

『鳥衣の華』は『後宮の烏』から数十年がたった時代が舞台。

巫術師である少女、月季とその許嫁である零陵が島に現れた幽鬼の謎に迫るストーリーとなっています。

ぜひ、こちらも読んでみてくださいね。

映像化はしているの?

『後宮の烏』は2022年よりアニメ化されており、現在は「amazon prime video」で観ることができます。

なお、Blu-ray、DVD化もされていますので、アニメの『後宮の烏』も楽しんでみてくださいね。

『後宮の烏』まとめ

この作品は、ただの中華後宮ファンタジーでは終わらない、深いテーマと圧倒的な美しさが詰まった作品です。

寿雪と高峻――異なる立場と運命を背負う2人が出会い、絆を育んでいく物語は、「自分の役割」や「生きる意味」といった普遍的なテーマを浮かび上がらせます。
涙を誘う切ない展開と、圧巻の世界観が織りなすストーリーは、読んだ後にきっと心に残るはずです。

はるか遠くの幻想的な世界の中で描かれる人間ドラマに、時には自分を重ね、時には遠くから眺めながら、物語の結末を見届けてください。

運命を受け入れるとはどういうことか――。
寿雪と高峻がたどる道のりは、必ずあなたの心に深く響くでしょう。
その美しくも切ない結末を、ぜひあなた自身の目で確かめてください。

『後宮の烏』は美しい世界観と深いテーマ、切なさと人間ドラマが詰まった作品。読み進めるごとに心が揺さぶられ、涙すること間違いなしです。原作もアニメも、どちらからでもこの儚くも美しい世界に浸ってみてくださいね!✨

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エンタメショップ店員。韓国漫画やアクション、王宮モノ、BL、同人など雑食です。新しい漫画との出会いを、ぜひ一緒に楽しみましょう!
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