本と私

「なぜ女はメルカリに、男はヤフオクに惹かれるのか?」

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実は私、メルカリ1000件以上、ヤフオク500件以上という出品経験があるんですよね。

ええ、仕事柄もありますが(仕事入れるとネット取引は5桁いくベテラン!)個人アカウントでは家じゅうの書籍やゲームあれこれを出品しまくった結果です。

もはやメルカリもヤフオクも、開けば「おかえり」って言われそうなぐらいの常連。

そんな私が今回手に取ったのが、『なぜ女はメルカリに、男はヤフオクに惹かれるのか?』

フリマアプリをメインに語りつつも、そこに隠れた「男女の使い分け」や、「なぜこのサービスが今の形になったのか」まで、心理とマーケティングの視点で分析されている一冊。

「それって性別でそんなに違うの?」と思いつつ読み始めてみると、意外にも納得ポイントが多くて興味深い!

この本を読むべき人!
  • フリマアやオークションで出品経験がある
  • 男性と女性の消費心理の違いを知りたい人
  • マーケティングの裏側を知りたい!ついでにフリマアプリを攻略したい!

基礎情報と読むべき人

本書の基本スペック
  • タイトル:なぜ女はメルカリに、男はヤフオクに惹かれるのか?
  • 著者:田中道昭、牛窪恵
  • 出版社:光文社
  • ページ数:392ページ
  • 特徴:男女のフリマアプリ&オークションの使い分けの視点から、シェアリングエコノミーの裏側までマーケティング視点で解説。

本の概要:メルカリとヤフオクの使い分け

「メルカリとヤフオクでなんでそんなに違う?」って思いますが、実はシステムや売買のスタイルだけでなく、そこでの男女の心理の違いまで突っ込んでいて、マーケティングの視点からじっくり解説されています。

まず、メルカリとヤフオクの違いに注目してみましょう。それは「売る目的」による使い分け。

例えば、「とにかく早く売りたい!」と思ったら、メルカリが最適。だって、メルカリは「即決」型で、すぐに取引が完了するんだから、まさに時短優先の人にはぴったりです。

でも、「高値を狙いたい!」と思ったらヤフオク。こっちは「オークション形式」で、じっくり値段をつり上げていく楽しさがあるので、ちょっとマニアックなアイテムやレア物にはヤフオクが向いています。

私も、過去にiPhoneやデジカメなどを出品したとき、「ああ、やっぱりヤフオクのほうが楽しめる!」と実感しました。

そんなわけで、私は完全に「使い分け派」です。メルカリで「早く売りたい本」を出品し、ヤフオクで「レアなデジモノ」を売る…この戦略が、私のネット取引ライフを支えているわけです。

私のメルカリ出品と「読書感想」整理術

まずメルカリですが、私は基本、古本の出品が多いです。

ちなみに、メルカリで本を出品するとき、私はちょっとした工夫をしています。出品する本に対して、感想をメモしておくんです。その「ちょっとした記録」が、なんとなく私の「読書後の儀式」みたいになっているんですよね。

こうして感想を残しておくと、なんだか次に読んでくれる人へのバトンを渡す気分になれて、ちょっと幸せな気分になるんです。

要するに、自分の「読書歴」をメルカリで整理しているわけです。マイページTOPには自分の本が並んでいるわけですからね。「あ、この本面白かった!」とか「うわ、このキャラに全力でキュンキュンした!」てなるわけです。

これが「読書サイクル」の一部になっていて、本棚がパンパンでも、メルカリで古本を売るのが一種の「お手軽ライフハック」になっています。

また、古本も、実は「新しさ」って値段に大きく関わるんです。

発売されたばかりの本なら、1000円近くでもあっさり売れるし、そのお金があればまた新しい本を買える。これが回ることで「読書サイクル」がうまく回ってる感じがして、メルカリなしではちょっと成り立たない生活なんだな

ヤフオクにピッタリなアイテムと「競り」のスリル

一方、ヤフオクでは「競り合い」が楽しい!

私がよく出品するのは、ちょっと高級なデジタルガジェットや、使わなくなったiPhoneやPC。これ、出品してるときに、「お、ちょっとずつ値段が上がってるぞ!」とワクワクしながら見守るのが最高に楽しいんです。

でも、ヤフオクで絶対にやっちゃいけないのは「1円スタート」。私、絶対にやりません。

だって、1円で落札されちゃったらどうすんだよ、って話です。いくら競り合いが熱くても、「これくらいで売れたらいいな」というラインは、きちんと設定しておかないと、いざというときに泣く羽目になります。

メルカリ派 vs. ヤフオク派の「脳の違い」も興味深い

本書で面白かったのは、メルカリとヤフオクの利用者がどうやら「脳のタイプ」によって使い分けているということです。

メルカリは「すぐ手に入れたい」という女性的な心理にマッチしているらしく、ヤフオクは「競り合いたい!」という男性的な心理にピッタリだとか。確かに、私も即座に欲しいものがあったら、Amazonかメルカリでポチッとしちゃいますし。すぐに手に入れる無駄のなさが、なにより大事なんです。

Kindleで即ダウンロードして読むとか、まさにこの即決型ですよね。

その一方で、ヤフオクはじっくり競りを楽しむ人向き。

高額のブランド品や車なんかのオークションは、まさに男性ユーザーが多くて、ちょっと「戦場」的なイメージ。

競争や値段の駆け引きが楽しいっていう脳タイプには、むしろ刺激的で合っているのかもしれません。

でも、ヤフオクの競り合いって、じっくり楽しむタイプの人向き。そういう「競争心」や「達成感」が好きな人には、ヤフオクは最高の遊び場なんですよね。

私も、たまにそのドキドキ感が恋しくてヤフオクを開いたりしますが、基本的には「売る側」として。

というのも、買い物はやっぱりメルカリかAmazonが便利で、ヤフオクで買う場合は、どうしても「即決価格」を見ちゃうんですよね。競り合いを楽しむより、すぐに欲しいものをサクッと手に入れたいから。そうおもうとやっぱりすぐに手に入る満足感やスピーディー感は女性脳なんだろうか

本書を読んで感じた「ラクで楽しい取引術」の発見

本書を読んで、メルカリとヤフオクの違いを改めて分析してみると、「物をシェアする経済」や「心理の違い」に基づいた選び方が見えてきます。

どちらも持ち主の思いを大切にしつつ、「適した相手に届ける」という点で一貫しているのがポイント。

マーケティング視点から言えば、メルカリは誰にでも利用しやすい親しみやすさが強みで、ヤフオクは個別のアイテムに価値をつけたい「コレクター層」に刺さっているんでしょうね。

結局、早さ重視でラクに取引を楽しみたいならメルカリ。

競り合いも含めてスリルを味わいたいならヤフオクって、使い分けがベストだなと。

今後もこのふたつを上手く活用しながら、「即決」と「競り」を楽しみたいと思います!