【魔法騎士レイアース】原作派?アニメ派?違いとその魅力を徹底解説!
1990年代を代表する名作「魔法騎士レイアース」。原作はテンポよくまとまった6巻構成で、アニメではそれをベースにした独自の展開が加えられています。
ここでは、原作とアニメの具体的な違いを細かく解説していきます!
- ファンタジー要素が好きな人
- 少女漫画と冒険物語の両方を楽しみたい
- キャラクターの成長や葛藤をじっくり見たい人
- 原作とアニメの違いを楽しむのが好きな人
「魔法騎士レイアース」とは?
連載掲載 / 出版社 | 『なかよし』(講談社) |
作者 | CLAMP |
ジャンル/キーワード | ファンタジー、異世界 、冒険 、魔法、友情、戦い、試練、成長 |
見れるアプリ | U-NEXT,Kindle(Amazon)ebookjapan |
異世界「セフィーロ」を舞台に、召喚された3人の中学生が魔法騎士として戦いを繰り広げる物語です。
第1部はセフィーロの柱を巡る戦い、第2部は柱システムを巡る新たな戦いが描かれます。
第1部・第2部のあらすじ
第1部:セフィーロを救う戦い
世界を支える「柱」であるエメロード姫が、神官ザガートに囚われたことでセフィーロは崩壊の危機に。
東京から召喚された光、海、風の3人は魔法騎士として立ち上がり、魔神を復活させながら戦いに挑みます。最終的にザガートを倒すものの、エメロード姫の真の願いが「自らの命を断つこと」だったと知り、3人は彼女を殺すという悲しい使命を全うします。
第2部:柱制度を巡る新たな試練
エメロード姫を失ったセフィーロは、柱の不在により崩壊の危機に瀕します。この混乱を機に、他国(オートザム、チゼータ、ファーレン)がセフィーロの柱システムを手に入れようと侵攻を開始。
再び召喚された光たちは、戦いの中で「柱システム」の是非に疑問を抱きながらも新たな敵に立ち向かいます。
最終的に光が柱になる試練に打ち勝つものの、セフィーロの未来のため柱制度を破壊し、すべての人が自らの意思で世界を支える新たな道を切り開きます。
登場人物紹介
獅堂 光(しどう ひかる)
その明るさと行動力で仲間を引っ張るリーダー的存在。
どんなに絶望的な状況でも諦めず、仲間のために全力を尽くす姿が最大の魅力。戦闘中でもポジティブで活発な彼女の行動力は、周囲の人々を勇気づける原動力となる。
龍咲 海(りゅうざき うみ)
クールで知的、海系の魔法を操る。水を司る魔法を使いこなす。
プライドが高く負けん気の強い性格が特徴。発言や行動は少々きつめだが、仲間への愛情や責任感は人一倍強い。
実は誰よりも繊細で、仲間が傷つくことを心から案じている一面も。戦闘では戦略的で冷静な判断力を発揮する。
鳳凰寺 風(ほうおうじ ふう)
おっとりとしたお嬢様タイプ。風系の魔法を操る。
優れた判断力と冷静さを持ち、光や海が感情的になった時には冷静な助言でチームを支える縁の下の力持ち。物腰が柔らかく、敵に対しても冷静に対応するその姿勢が魅力。
【原作とアニメの違い】原作ファンとアニメファン、どっちも必見!
アニメオリジナルキャラクターの登場
アニメでは、物語の世界観やテーマを広げるためにオリジナルキャラクターが多数追加されています。
- デボネア:
第2部に登場するラスボス。セフィーロの人々の負の感情が具現化した存在で、アニメ版のテーマである「人々が負の感情を乗り越える」という要素を象徴するキャラクターです。 - ノヴァ:
光の負の感情から生まれたキャラクターで、彼女の「影」とも言える存在。
光に異常なまでの執着心を抱き、アニメ版ならではの緊張感を生み出しました。
そのヤンデレ的な性格は一部の視聴者から熱狂的に支持されています。 - イノーバ:
ザガートの側近として登場し、忠実な部下として活躍します。
原作にはないキャラクターですが、アニメではザガートの恐ろしさや強大さを強調する役割を果たしました。
恋愛描写の違い
恋愛要素の強調も、原作とアニメの大きな違いのひとつです。
- 原作:
キャラクター同士の恋愛描写は控えめで、3人の友情や試練を乗り越える姿が物語の中心に描かれています。 - アニメ:
アニメでは、キャラクターの恋愛模様が大きく描かれます。
- 海がクレフに恋心を抱く設定が追加され、アスコットの切ない想いと対比されることで感情的な展開が強調されます。
- 風とフェリオのロマンスもより深く描かれ、2人の関係性が観る者を惹きつける要素のひとつになっています。
キャラクターの生死の違い
「魔法騎士レイアース」の原作とアニメでは、キャラクターの運命が大きく異なり、それぞれの物語に独自の深みを加えています。
特に、キャラクターの生死に関する展開が印象的です。
キャラクターの運命の違い(原作 vs アニメ)
キャラクター | 原作 | アニメ |
---|---|---|
プレセア | 最後まで生存 | 中盤で死亡。双子の妹シエラが登場 |
イーグル | 柱の試練を経て生存 | 病に苦しみながら命を落とす |
アルシオーネ | 1部で退場(ザガートに消される) | 生存し、第2部でも再登場 |
原作:全体的にハッピーエンドに近い展開
原作では、主要キャラクターの多くが最後まで生存し、穏やかな結末を迎えます。
- プレセア:セフィーロでその役割を果たしながら生活を続けます。
- イーグル:柱の試練を経て生き延び、病を抱えながらも平穏な日々を送ります。
- アルシオーネ:ザガートに用済みとして消され、物語から退場します。
アニメ:ドラマ性を強調した大胆な変更
アニメ版では、キャラクターの運命がよりドラマチックに描かれています。
- プレセア:中盤で命を落とし、彼女の死をきっかけに双子の妹シエラが登場。シエラが役割を引き継ぎ、物語を進めます。
- イーグル:病に侵されながらも戦士として戦い抜き、最期は自己犠牲的な形で命を落とします。その悲劇的な結末が、視聴者に強い印象を残しました。
- アルシオーネ:原作と異なり生存。ザガートの死後、忠誠心を失った彼女は第2部でデボネアの配下として再登場します。この変更により、彼女の存在感がより際立っています。
原作とアニメ、それぞれの魅力
原作ではキャラクターが生存する安心感とまとまりのある展開が特徴です。
一方で、アニメは大胆な改変によって緊張感や感情の深みを増し、視聴者を引き込む要素を強化しています。
どちらも異なる魅力を持つため、両方を楽しむことで作品の奥深さをより感じられるでしょう。
フェリオの設定変更
原作とアニメでは、フェリオのバックグラウンドも異なります。
- 原作:
フェリオは物語の中盤でエメロード姫の弟であることが明かされます。初登場時は謎の青年として描かれ、徐々にその正体が明らかになる形でした。 - アニメ:
フェリオは初登場時に記憶喪失の旅芸人として描かれています。
彼が実は王族であり、エメロード姫の弟であることが、物語の進行とともに明かされます。この設定変更により、彼のキャラクター性がよりドラマチックに描かれました。
柱に選ばれる方法の違い
セフィーロの「柱」を選ぶ仕組みも、原作とアニメで異なります。
- 原作:
原作では「柱への道」という試練を通過した者だけが柱になる資格を得る設定でした。このシステムはモコナの力によって制御されていました。 - アニメ:
アニメでは「柱の証」というアイテムが登場します。この証に触れることで柱になる資格があることが示されるという、視覚的にわかりやすい設定に変更されました。この改変により、柱選出のプロセスがアニメ版独自のストーリーに合った形に進化しました。
モコナの正体
マスコットキャラクターであるモコナの正体も、原作とアニメで異なる描かれ方をしています。
- 原作:
モコナはこの世界を創造した神であることが明らかになります。セフィーロの柱システムや異世界の成り立ちに深く関わる存在として、物語の根幹に関わる重要な役割を果たします。 - アニメ:
アニメではモコナの正体は明かされず、純粋なマスコットキャラクターとして描かれています。彼の役割はコメディリリーフ的な存在に留まり、原作における哲学的な要素が削減される形となりました。
【感想】異世界召喚の元祖?CLAMPの本気を感じる一作
改めて思うんだけど、今の異世界ものブームって、もう完全に『魔法騎士レイアース』が元祖だったんじゃないの?って話ですよね~。
異世界召喚って言葉もまだなかった時代に、美少女3人をぶっ飛ばして異世界に送り込んで、ついでにロボまで登場させるという、これどれだけ詰め込むんだという話。
90年代でこれやるの、天才の仕業としか言いようがない。
異世界×ロボ×美少女×ダークファンタジー
当時、ファンタジー作品はたくさんあったけど、レイアースのすごいところは「ファンタジーのテンプレをぶっ壊してる」ところですよね。普通、異世界行ったらなんかこう、みんなで協力してハッピーエンドを目指すじゃないですか?
でもレイアースは、3人の友情とかチームワークを育てながらも、最後には「え、ここでそんな展開くる?」っていう裏切りと切なさの洪水をぶち込んでくる。
お姫様を助けに行くまではいいけど、そのお姫様が「私をぶっ殺して!!」というなんて斬新どころじゃないですよ。そんな選択肢、ドラクエでも出てこないわ。
ヤンデレの新星・ノヴァ
あと、ノヴァ!90年代にこんなハイパーヤンデレがいたのかと驚愕ですよね。
今だったら「メンヘラ彼女」タグで即バズるタイプのキャラなんだけど、当時のアニメってこういう執着系キャラ、珍しい気がするんですよね。
「光だけの世界にしたい」とか、これ、完全に病みの領域を超えて愛が重すぎる。でもどこか憎めなくて、「ちょっとこの子も救ってあげてほしい」って思っちゃう絶妙な可愛さがあるんですよ。
しかも、ノヴァが光の負の感情の化身っていう設定が、ただのヤンデレで終わらせないところが最高。「光自身が自分を受け入れられない」=「ノヴァと向き合うこと」になるって、なんて深いテーマなんだ……。
最推しイーグルの尊さが爆発
でも正直、この作品の真の功績はイーグル・ヴィジョンという伝説のキャラを生んだことかなと
銀髪長身、知的なオーラ、あの制服……カッコよすぎる。そして、体が弱いのに命を削りながら戦う姿、その優しさと責任感。
光が「結婚するならイーグル」って言うのも納得のかっこよさ
しかも最後は原作で眠り姫になり、光たちと和解しつつ永遠の眠りに……。この「目覚めない運命を受け入れた」イーグルの生き様が切なすぎて、尊さが限界突破。せめて夢の中では幸せでいてほしいと願わずにいられないよね。
そして緒方恵美さんの声がこれまた神!中性的な声が儚さとカリスマ性をさらに引き立てるし、エメロード姫まで緒方さんが演じてるとか、緒方恵美劇場 in レイアースすぎて尊すぎる。
同じ声で「清楚な姫」も「妖艶な大人」も「知的な敵役」も演じ分けるとか、これぞ声優の神業。
そいやランティスのこと書いてなかった
イーグル×ヒカル推しすぎたね
見どころしかない変身&バトル
あとは、変身シーンが微妙にえっちぃ、そして美しい。鎧が装着される演出がメチャクチャかっこいいし、強い女の子ってこうだよな、っていう説得力がありますよね。
しかもロボに乗って戦うとかいう、謎に少年層まで狙いに行ったマーケティング。いや、結果的にこれが成功してるからCLAMPは恐ろしい。
そしてバトルシーン!美少女たちが魔神(ロボ)に乗って戦うのは、当時の少女漫画界では異例中の異例だったと思う。
なのに、しっかりと魔法や戦闘のかっこよさを見せつけてくれるんですよね。なんかもう、男の子も女の子もどっちも取り込むぞっていう製作陣の野望なのかな?!しかもその野望、今でも受け継がれてる感あるからすごい。
90年代アニメの金字塔
現代の異世界ものやダークファンタジー好きな人には、絶対見てもらいたい作品ですね!
しかも、ただの懐古で終わらないのがレイアースのすごいところ。キャラクター、テーマ、ストーリーの重厚さが今でも刺さる。そりゃリメイク話が出るわけですよ。
……で、リメイク版ではノヴァ出ないの?!出して欲しいと全力で叫びたい。「病みの最先端を走ったキャラを消すな!」と。
でもまあ、光や海や風の成長と葛藤は間違いなく描かれるだろうし、新しい視点で楽しみたいとも思ってます。
90年代アニメの遺産がどんな風に生まれ変わるのか、全力で見届ける準備はできてますよ!
「魔法騎士レイアース」はどこで読める?
1. U-NEXT
原作漫画の電子書籍版を配信中。31日間無料トライアルを利用すれば、実質無料で読むことが可能です。
2. Kindle(Amazon)
電子書籍と紙の単行本の両方が購入可能。セール期間を狙えばお得にゲットできます。
3. BookWalker
電子書籍版の購入に加え、ポイント還元があるのでコスパ重視の方におすすめ。
「魔法騎士レイアース」はどこで見れる?
1. U-NEXT
原作漫画だけでなく、アニメ版も配信中。1部から2部まで全話視聴できます。
2. Crunchyroll
英語字幕付きで視聴可能。VPNを利用すれば日本からでもアクセスできます。
3. Netflix
アニメ版が配信中。Netflixユーザーは追加料金なしで視聴可能です。
【総括】原作とアニメ、どちらも楽しめる作品!
「魔法騎士レイアース」は、原作とアニメで物語の構造やキャラクターの描写が大きく異なります。
原作のスピーディーな展開や緻密な設定を楽しむもよし、アニメのドラマ性や感情豊かなキャラクター描写に浸るもよし。
両方を楽しむことで、それぞれの魅力をより深く味わうことができるでしょう!