【再婚承認を要求します】ネタバレ感想｜結末で明かされる誇りと報い

「離婚届」から始まる人生だってある。
『再婚承認を要求します』は、裏切られた皇后が“泣かない”ことで勝ち取る革命の物語。
愛でも、復讐でもない──これは、誇りで生き直す女の再婚譚だ。

結婚とは本来、愛と信頼の契約書。
だがこの物語では、「政略結婚」と「裏切り」と「謎の鳥」と「離婚届」が飛び交う。
皇后ナビエが選んだのは、涙でも復讐でもなく、“再婚”という静かな逆転だった。

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愛に負けた女ではなく、“誇りで勝った女”のお話！！

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『再婚承認を要求します』とは？作品紹介【韓国Webtoon】

韓国原作『再婚承認を要求します』概要

『再婚承認を要求します』は、元は韓国の小説サイト「NAVER SERIES」発のウェブ小説。
作者はスニ作家で、韓国では連載当初から話題沸騰。
後にWebtoon（縦スク漫画）として漫画化され、LINEマンガやピッコマを中心に爆発的人気に。

そして2023年、日本語版も登場。
韓国原題は『재혼 황후（再婚皇后）』、英語版は『Remarried Empress』。
日本語タイトルの「再婚承認を要求します」は、劇中でナビエが放つあの名セリフから取られており、原題以上のインパクトを残す結果に。

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宮廷ロマンスというジャンルにして、これはもはや
女性版『ナラタージュ』 meets 『逃げ恥』 meets『政略結婚バトルロワイヤル』
って感じ！！

あらすじ：完璧な皇后が、再婚を選ぶ

主人公は、ルックス・教養・立ち振る舞い、すべてにおいて完璧な皇后・ナビエ。
彼女は幼い頃から婚約していた皇帝・ソビエシュと、政略結婚とはいえ穏やかに夫婦生活を送っていた。

だが、ある日現れた“謎の側室候補”ラスタの登場により、平穏は一気に崩壊。
ナビエに対する夫の態度は冷たくなり、宮廷の空気も一変する。

浮気、不信、陰口、女同士の探り合い──。
誰が味方で、誰が敵なのか。
そしてそんな中で、ナビエがとある“手紙を運ぶ鳥”と出会ったことで、物語は思わぬ方向へ転がっていく。

この物語はただの“愛憎劇”じゃない。
ヒロインが「離婚される側」から「再婚する側」へと主導権を握る、革命の物語だ。

登場人物紹介

ナビエ・エルギ・トロビー（通称：ナビエ）

美貌、教養、立ち振る舞いすべてパーフェクトな「ザ・皇后」。
ただのお飾りじゃなく、政務もこなす“できる女”なのに、感情は繊細で誠実。

でも夫・ソビエシュの裏切りで、完璧な世界がゆっくり崩れていく。
それでも泣きわめかず、淡々と、自分の誇りを守る。

ソビエシュ・ルベティ（通称：クソビエシュ）

ナビエの夫であり、全読者の怒りの対象。

一見優秀な皇帝に見えて、中身は「無自覚な支配欲＆女心ゼロ理解」の塊。
ナビエとの信頼関係は盤石…かと思いきや、突如「側室ラスタ」を連れてくるあたりから人間関係が崩壊。

お前、皇后に比べて判断力が中学生男子か？ってくらい、見る目がない。
なのに、自分の言動には自信満々なのがたち悪い。

#クソビエシュ呼ばわりは公式
#理不尽すぎて夢女子にも刺さらない系男子

ラスタ

元奴隷の出自から皇帝の側室へ──“成り上がり枠”キャラ。

最初は「純粋無垢でかわいそうな子」っぽい空気を出してるけど、
段々とその本性が露わに。「無知なのか計算なのか」絶妙にグレーなラインを攻めてくる小悪魔系。

ナビエに満面の笑みで「こんにちは♪」って挨拶するあたり、視聴者全員に「ヒィッ……」って言わせた才能はある意味すごい。

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ナビエを呼ぶときの「お姉さま♡」は、音に殺意がこもってる…

#この女したたかすぎる
#かわいい顔してやることが戦略的
#でもバックグラウンドが哀しすぎて憎みきれない

ハインリ（鳥の人／第二の夫候補）

出会いは一羽の鳥。正体は……未来の推し？

心が傷ついたナビエの前に、謎の鳥が現れ、かわいい字で「こんにちは」って手紙を持ってくる。
癒し枠……かと思いきや、この鳥の正体がまさかのハイスペック王族という驚異のギャップ萌え。

寂しさを知ってる男は強い。そして、鳥になることでしか会いに行けない不器用さがもう愛おしい。

#優しさでできた男
#鳥形態がかわいすぎてペットにしたい

見どころ

鳥と手紙と癒しと愛──新感覚の恋愛描写

心を閉ざした皇后と、彼女に寄り添う“鳥の姿をした王”の交流が静かに心を打ちます。
言葉よりも優しい想いが、画面越しにじんわり伝わる名シーン多数。

情緒を破壊しにくる男・ソビエシュ

“クソビエシュ”の愛情表現が雑魚すぎて、読むたびに怒りと悲しみが爆発。
でもだからこそ、ナビエの強さと美しさがより際立つ。

「離婚＝不幸」じゃない

ナビエが自らの意思で離婚し、“再婚”という人生を選ぶ姿がとにかく鮮烈。
失恋ではなく「再出発」を描いたヒロイン像は、ロマンスファンタジーの常識を覆します。

読者レビューまとめ

未読の方、重大な展開を先に知りたくない方は、ここで一旦ブラウザをそっ閉じしてください！

でも、「先に知って安心してから読む派」や「気になるからもういっそ全部教えてくれ派」のあなたは、このままどうぞ↓

『再婚承認を要求します』原作小説の結末ネタバレ（ざっくり）

👑 ナビエの未来

• ナビエは最終的に西王国の皇帝ハインリと再婚。
• ハインリとの再婚生活は信頼と愛にあふれた穏やかなもので、
  皇后としての新たな地位と幸せを手に入れる。
• 過去の傷を乗り越えた“自分の人生を選び取る”エンディングに、読者の満足度も高め。

❌ ソビエシュの末路

• ナビエとの離婚後、彼女の喪失を悔やみ続けるも、時すでに遅し。
• 最後まで「間違いを認めきれないまま」、孤独な結末を迎える。
• “皇帝としての誇り”と“人としての後悔”に挟まれたラストは、どこか虚しい。

💔 ラスタの末路

• 野心と計算で上り詰めたものの、嘘と裏切りが崩壊を招く。
• 最終的には全てを失い、制裁を受ける。
• 報いとも言えるが、「ラスタなりの必死さ」が哀れに見えるという声も。

物語のメッセージ

この作品が描いたのは、「浮気された女が泣いて終わる」物語ではない。

主人公が「自分の誇りを守り、再婚という選択で人生を再構築する」革命的ストーリー。

ラストはスカッとしつつ、どこか切なさも残る静かで力強いハッピーエンド。

【感想】「再婚」とは女の誇りの物語

ここからは完全に私の主観全開。
「感情」と「誇り」で読む『再婚承認を要求します』の世界を語らせてほしい。

女は強い。

いやちょっと待って、「女は強い」っていうフレーズ自体が既に地雷よね。
なぜならそれ、だいたい「強くなった結果、泣く時間を奪われた女」が言われるセリフだから。

この作品の主人公・ナビエもそう。
生まれながらに貴族、顔面偏差値も皇族、仕事できて品もある、ついでに結婚相手は皇帝。
人生SSR確定演出か？ってくらいのスペックなのに、夫に裏切られた瞬間、全部ドブに突き落とされる。

いやもう、人生なにがあるかわからん。
夫、何考えてんの？バカなの？

ソビエシュという「自分を傷つける相手に一番優しい男」

ソビエシュという男がいる。
この男、たぶん本人の中では「俺は悪くない」が毎日ループ再生されてるタイプの人間である。

妻がいるのに、可哀想な元奴隷の女（ラスタ）を見て「俺が救ってやらねば」って謎のヒーロー脳を発動。
で、ナビエに平気で「ラスタを側室にするから」って言ってのける。

やさしさの使いどころ、間違えてるにも程がある。
しかもそのくせ「ナビエには信頼してほしい」って言い出す。

信頼って何か知ってる？国語辞典から読みなおそうぜ。

ラスタという“悪女に見える女”

さて、敵役に見えるラスタ。
読者の98％が「無理」って一度はつぶやくキャラである。

満面の笑みで「こんにちは♡」と近づいてきて、「お姉さまって呼んでいいですか？」とか言い出す。
たぶんナビエ、心の中で「Win+R→cmd→Format C:」してる。

でもね、ここがこの作品の人間の業が詰まったポイントで、
ラスタはラスタで「生き延びるために媚びて笑っている」という側面もある。

つまり、ナビエとラスタ、両方とも“女であるがゆえに、選べなかった人生”を戦ってるんだよ。

ただし戦い方が違う。
ナビエは「耐える」という武器を持ち、ラスタは「笑う」という鎧を着てる。

どっちが正しいかなんて、読み終わっても答えは出ない。
でも確実に言えるのは、ソビエシュ、お前だけは違う。

「再婚」とは、女の“勝ち”なのか？

本作のハイライトはもちろん「再婚」。
皇后が離婚して、別の国の王と再婚？
それはもう、平成までの少女漫画なら絶対NGバッドエンド展開だった。

でもナビエはやる。
離婚を突きつけられて、泣きもせず、怒鳴りもせず、
「わかりました」と一言だけ言って、次の瞬間「再婚承認を要求します」。

かっっっこよすぎるだろ。

これ、人生における「被害者で終わらない選択」だよね。

それは復讐でも、逆転勝利でもない。
ただ、「自分の人生を、もう一度、自分の手に取り戻す」ってだけの、ささやかで力強い宣言。

この物語、全人類一回読んどけ

「男に振り回される女の物語」じゃない。
これは、「男に振り回された女が、それでも気高く、自分の道を選び取る物語」だ。

しかもそこに、謎の鳥と笑顔の敵と政治の罠と感情の嵐が加わって、読者の情緒は毎回吹き飛ぶ。
おまけにイラストは美麗、構成は緻密、演出は絶妙、そして読んだあとスカッとしてる。

最終話、ナビエが幸せになった瞬間、
読者の中にあった「自分でも気づいてなかった過去の傷」が、ちょっとだけ癒される。

というわけでこの作品、
「人間不信でもロマンス読んでいいんだよ」って教えてくれる、希少種です。

そして最後に一言だけ言わせて。

ソビエシュ、
てめえだけは違う。

でも、物語の裏側にはもうひとつの“声”がある。

ナビエが誇りで立ち上がる影で、静かに壊れていった女がいた。
その女に、自分の人生を語らせてみた（勝手に）

【考察という読み物】もしもラスタが自分の人生を語ったら

〜『再婚承認を要求します』ラスタ視点再解釈〜

「こんにちは、お姉さま♡」
──この一言で、読者からヘイトを買った女、ラスタです。こんにちは。

わたしは悪役じゃない。“生き残っただけ”です。

ねえ、あなたは、奴隷として育った女がどうやって生きていけるか、考えたことありますか？

わたしには選択肢なんてなかった。
言われたことに「はい」と笑って、持ってこいと言われた水を持ってきて、
「かわいいね」と言われたら、もっと笑って媚びて、
それだけで、ようやく生き延びてきた。

「悪知恵」なんて、命綱の別名でしょ？

だって、ナビエお姉さまは完璧だったから

ナビエ皇后。
きれいで、頭も良くて、皇帝陛下にふさわしくて、民にも慕われていて。
完璧で、非の打ち所がなくて。

……だからこそ、わたしとは違う“世界の人”だと思ったんです。
憧れました。
でもそれと同時に、心の奥で、こうも思っていたんです。

「純粋」と「計算」は紙一重の武器だ

わたしの笑顔は「演技」だった？
そうかもしれない。でもそれが何？
男は“守ってあげたい女”が好きなんでしょ？

ナビエお姉さまは“守る側”だった。
わたしは、“守られるフリをする”ことでしか、愛される方法を知らなかった。

ずるい？あざとい？
でも、あざとくしないと、愛されない女もこの世にはいるんですよ。

わたしだって、幸せになりたかっただけなんです

ソビエシュ陛下に甘えたのは、利用したから？
もちろん、それもある。
だって、愛されることでしか、自分の価値を感じられなかったから。

「この人に必要とされたい」
「この人の一番になりたい」
「誰かの“選ばれた存在”になりたい」

……それって、そんなに悪いこと？

わたしが「悪役」になることで、物語は美しくなった

最終的に、ナビエお姉さまは再婚して、誰よりも幸せになりました。
わたしは罰を受け、過去の行いを責められました。

でも、きっと物語にはわたしみたいな「不器用な悪女」が必要だったんでしょう？

ナビエが輝くために、
読者がスカッとするために、
誰かが「嫌われ役」をやらなきゃいけなかった。

わたしは、自分の醜さを引き受けて、その役を全うしただけ。
“救いのない女”って、だいたい物語の燃料じゃないか。

最後にひとこと、ナビエお姉さまへ

あなたは強かった。美しかった。まぶしかった。

でもね、もし来世でまた出会えたら、
わたし、もうちょっとだけうまく笑えるようになっていたいです。

そのときは、「こんにちは」じゃなくて、
「はじめまして」って言わせてください。

どこで読める？『再婚承認を要求します』を無料で読むには

『再婚承認を要求します』は、韓国発の大人気宮廷ロマンス。
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『再婚承認を要求します』まとめ｜気高さで勝ち取る美学

『再婚承認を要求します』は、よくある“ドロドロ宮廷劇”に見えて、その本質は「静かな誇り」で自分の人生を選び直す物語。

裏切られ、貶められても取り乱さず、他人の評価ではなく「自分の尊厳」を守るナビエの姿は、まさに“推せる”という言葉を体現したヒロインです。

しかもその復讐劇は、怒鳴りつけたり泣き喚いたりではなく、ただ一言「再婚承認を要求します」。

この静かで強い一撃が、あらゆる罵倒よりも痛烈に響くのです。

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エンタメショップ店員。韓国Webtoonやアクション、王宮モノ、BL、同人など雑食です。毎日なにかしら読み、気になる構成やセリフをメモってます。作品を“掘る”のが好き。