サスペンス / ホラー

【触法少年】復讐ターゲットたちの結末と江口の壮絶なラストとは

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『触法少年』は、復讐をテーマにした韓国発のウェブ漫画です。

主人公・江口良介が、自身と家族を破滅に追い込んだ少年たちに冷徹な復讐を遂げる物語。
その過程で描かれるのは、ターゲットたちの破滅だけでなく、復讐の代償として江口が背負う苦悩や自己破壊の姿です。

本記事では、彼が復讐を遂げたターゲットたちの結末を振り返り、物語のクライマックスである真のラスボスとの対決、そして復讐を終えた江口自身の最終的な運命について考察します。

主人公・江口良介とは

江口は、この物語の主人公であり、被害者から復讐者へと変貌した青年です。彼の特徴は以下の通り

  • 冷静で計画的
  • 手段を選ばない冷徹さ
  • 復讐の代償を受け入れる覚悟

復讐を通じて自らも多くを失い、平穏を手に入れることは叶いませんでしたが、それでも彼は最後まで信念を貫きます。

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「触法少年」ターゲットたちの結末とその意味

江口の復讐は、「やられた分だけ返す」を基本方針としながらも、ターゲットたちを徹底的に追い詰めるものでした。

各ターゲットとその結末

1人目】松波恒(まつなみ わたる)

  • 彼の罪: 江口への暴力といじめの「実行犯」。いじめが始まったきっかけを作り、家族を侮辱し公開で嘲笑。
  • 復讐の内容: 江口により暴力の連鎖を逆手に取られ、精神的・肉体的に追い詰められる。
  • 結末: 家族や社会から孤立し、精神が崩壊。

【2人目】 津坂悠希(つざか ゆうき)

  • 彼の罪: 別府を操りいじめを指示する「黒幕」。権力を利用して江口を社会的に孤立させる。
  • 復讐の内容: 江口の計略によって社会的地位を失い、精神的に崩壊。
  • 結末: 精神病院送りとなり、廃人同然の生活を送る。

【3人目】汐川知己(しおかわ ともき)

  • 彼の罪: 江口の母親に詐欺行為を働き金銭を搾取。家族を経済的に破綻させる。
  • 復讐の内容: 財産を失わせた後、身体を売る生活に追い込まれる。
  • 結末: 最後は仲間に裏切られ、命を落とす。

【4人目】神谷臣人(かみや おみと)

  • 彼の罪: いじめの指揮者であり、アンナさんの弟へのいじめも行った。江口の命を脅かす計画にも関与。
  • 復讐の内容: 自らの悪事が暴かれ、社会的信用と金を失う。
  • 結末: 利用していた仲間たちに見捨てられ、完全に破滅。

【5人目】都築あや(つづき あや)

  • 彼女の罪: 江口への性的搾取、脅迫、虚偽証拠の捏造。
  • 復讐の内容: 過信していた美貌と社会的地位を崩壊させ、薬物に追い込む
  • 結末: 薬物依存、堕ちた娼婦となる。

【6人目】別府

  • 彼の罪: 違法賭博を運営し、多くの人々を搾取。彼の力と影響力は絶大で、良介にとってはまさにラスボス的存在。
  • 復讐の内容:江口の罠で賭博の勝敗を操作され、事業が崩壊。金を持ち逃げしようとするも、協力していたヤクザにバレ、社会的信用を完全に失い、自滅する。
  • 結末: 最終的に死亡。

江口の復讐の構造とその冷徹さ

江口の復讐は、基本的に「やられた分だけ返す」というスタンスに基づいています。
ただし、そのやり方はターゲットの性格や行動を利用し、彼らが自ら崩壊する状況を作り出すものでした。

このため、復讐を受けた側から見ると、実際の罪以上に過酷な罰を受けているように見える場合もあります。

江口の行動に対する考察

江口は、直接的にターゲットたちに「命を奪う」行為をしたわけではありません。

例えば、都築あやに対しても「薬物依存に追い込む」という復讐を行ったものの、その後の彼女の堕落は、あくまで彼女自身の選択の結果です。

しかし、江口がその引き金を引いたことは間違いなく、結果的に彼女を破滅に追い込んだのは事実です。

真のラスボスと江口の結末

『触法少年』の物語は、単なる復讐劇にとどまらず、深い人間ドラマと空虚感を描き出した作品。

表面的には復讐が成功していくように見えますが、物語の終盤には真のラスボスが明らかになり、主人公・江口の壮絶な運命が描かれます。

ラスボス:江口の従兄弟『章利』

彼の罪:表には出てこなかった真の黒幕

従兄弟である章利は、物語の終盤で明らかになる真の黒幕です。
彼は江口の人生を徹底的に破壊するために暗躍しており、他のターゲットたちを裏から操ることで江口に計り知れない苦しみを与えました。

江口の家庭崩壊を引き起こした元凶

章利の狡猾さは、江口が気づかないうちに彼を絶望に追い詰め、復讐の連鎖を生む引き金となった点にあります。

直接的な暴力や行動ではなく、人心を操る形で江口の人生を壊し、彼を復讐者へと変貌させました。その巧妙さは、物語が進むにつれ「家庭崩壊の真犯人」として際立っていきます。

江口の復讐:脱獄を狙った直接対決

章利への復讐において、江口の冷徹さと執念は極限に達します。章利はすでに刑務所に収監されていましたが、章利は、刑務所に入ってもなおその存在が脅威であり続けました。

「どうせまた出てくる」――そんな章利に対して、江口は「この手で息の根を止めなければ、気が済まない」と強く感じていました。この復讐劇は、まるで映画『処刑人』や『恨み屋本舗』を彷彿とさせる展開です。

江口の計画は、法の裁きを超えた私的制裁という形で頂点を迎えます。

章利が築いた数々の悪行、そして被害者たちの無念を背負いながら、江口はその手で章利を倒すことを決意します。

きを超えた私的制裁という形で頂点を迎えます。章利が築いた数々の悪行、そして被害者たちの無念を背負いながら、江口はその手で章利を倒すことを決意します。

んでしたが、自らの行動の結果として破滅する姿は、まさに因果応報と言えるでしょう。

章利というラスボスの特異性

章利は物語全体を通じて最大の敵でありながら、「圧倒的な力」ではなく「陰湿な計略」や「倫理観の欠如」を武器にした、ある種の小物感を漂わせるキャラクター。

その行動は一線を軽々と越え、罪悪感も一切ない無軌道さが際立ちます。

彼の異質さは、一線を軽々と越えるその無軌道さにあり、読者に「こんな小物が、なんでこんなに恐ろしいのか」と感じさせる存在でした。

彼の本質的な恐ろしさは、「持たない人」、つまり何も失うものがない「無敵の人」の危険性を象徴している点です。

法や社会のルールを恐れず、それすら利用する章利は、「理不尽さ」と「歯止めのなさ」の象徴ともいえる存在でした。

この特異なラスボス像は、単純な力ではなく、倫理や常識が通じない恐怖を描き出し、物語全体に深い緊張感を与えています。

江口良介の最終的な運命

復讐の果てに得たものと失ったもの

良介は、長い年月をかけて全てのターゲットへの復讐を完遂しました。しかし、その代償はあまりにも大きく、身体的にも精神的にも深い傷を負うことになります。

  • 身体の障害
    復讐の過程で良介は重い障害を負い、以前のような生活を送ることは叶わなくなります。
  • 心の傷
    復讐を成し遂げたにもかかわらず、良介の心は救われることはありません。復讐の達成感よりも、むしろ空虚感が彼を支配します。

平穏な生活を取り戻すことはなかった

良介は、復讐が終わった後も罪の意識や復讐の空虚感を背負い続ける覚悟を決めます。物語の結末で彼が選ぶのは、「平穏」ではなく、「償いと苦しみの中で生きる」という孤独な道でした。

復讐の果てに残るもの:深い余韻と虚しさ

『触法少年』の結末は、復讐が成功してもそれが必ずしも救いにはならないことを強く描いています。ターゲットたちの破滅は因果応報のようにも見えますが、良介自身もまた多くを失いました。

  • 復讐の虚しさを浮き彫りにする良介の姿
    良介の行動は、ターゲットたちにとっては正当な報復だったかもしれませんが、それによって彼自身が抱え込む孤独や苦しみも非常に重いものでした。
  • 読後に残る深い余韻
    良介の復讐劇を通じて、物語が問いかけるのは「復讐とは何か」という重いテーマです。読後にスカッとする爽快感よりも、心に残るのは深い虚しさと切なさです。

【感想】復讐が最も過酷だったターゲット

復讐モノって普通、悪党どもがひどい目に遭うと「ざまあみろ!」ってスカッとするものじゃないですか?

でも『触法少年』に限っては違うんです。
ターゲットたちの結末を眺めながら、「え、これやりすぎじゃない?」と眉間にしわが寄る瞬間が多すぎる。

えぇ、もちろん彼らがひどいことをしてきたのは分かりますよ?でも、それにしても…
ちょっと座って語らせてもらっていいですか?

汐川(第3ターゲット)~社会の底辺に堕ちた男~

汐川の罪

まず、汐川が何をしたか。良介の母親を騙して財産を根こそぎ奪う詐欺行為。
はい、確かにクズです。でも、直接的に暴力を振るったり命を脅かしたりしたわけじゃないんですよ。言ってしまえば「金を絞り取る悪党」ってポジション。
それが……なんでこうなった?

復讐の内容、エグすぎない?

良介の復讐は計画的かつ冷酷で、汐川は全財産を失い、生きるために「身体を売る」しかない状況に追い込まれます。で、その時点で「いや、キツすぎるでしょ」って思ってたら、さらに追い打ち!
良介の仕掛けた罠で、加害者仲間の神谷に裏切られて命まで落とすという結末。いやいや、これ、もはや拷問では??

割に合わなすぎるやろ!

汐川の罪は金銭的搾取。確かに悪質だけど、他のターゲットみたいに直接暴力を振るったわけじゃない。
それなのに、復讐で人生のすべてを破壊され、最後には命を失うって、さすがに「ちょっと待った!」ってなるよね。

都築あや(第5ターゲット)~堕ちるところまで堕ちた女~

都築の罪

都築は江口を性的搾取し、脅迫し、自殺未遂に追い込んだ張本人。「アウト!」って感じの極悪人です。
罪が重いのは間違いないんですけど、それでも復讐の内容がえげつなさすぎて、読んでるこっちのメンタルが持たないんですよ……。

復讐が徹底しすぎ

江口は彼女を薬物依存に追い込み、社会的な地位も美貌もプライドもすべて奪いました。
そして最終的に彼女は娼婦として生きる屈辱的な生活に堕ちていきます。

いや、ここまで堕とす必要あった?って、読んでて思わずツッコミたくなる。これ、女性だから余計に重苦しいんですよね……。

救いゼロの結末

あやちゃんの人生は完全に崩壊します。
罪が重いのは間違いないけど、ここまで容赦なく描写されると、こっちの心も痛くなります

rico
rico

「いやもう、手加減してやれよ……」って思わずにはいられませんでした。。。

最後まで彼女を守ろうとした「兄的存在」

そしてここで登場するのが、あやちゃんの幼馴染であり、兄のように彼女を守ろうとした彼!復讐劇の中で、唯一とも言える救いの存在です。

彼はあやがどれだけ堕ちていっても、そばに寄り添い、守ろうとします。
その献身にはただの恋愛感情を超えた切なさが滲み出ていて、不器用ながらも「彼女のすべてを受け入れる覚悟」が伝わるんですよ。

特に、どん底にいるあやに手を差し伸べる姿には、「こんな兄ポジ、尊いに決まってるじゃん!」と心を揺さぶられます。

それでも救えないカタストロフィー

ただ、彼の献身もむなしく、あやちゃんは破滅の一途をたどるんですよね。それがまた辛い。

どれだけ支えようとしても、彼女が抱える罪の重さや復讐の連鎖からは逃れられない。その現実を突きつけられるたびに、「この先輩、報われなさすぎるでしょ……」と胸が痛む。

それでも彼はあやを見捨てなかった。
この献身、カオスというかカタストロフィーというか……。

彼の行動は決してあやを完全に救えたわけじゃないけど、読者としては、「こんな愛情があったことを知るだけで彼女の破滅に少しだけ救いがあった」と思いたくなる存在でしたね。

なんかもう、報われないのに美しい、こういうキャラ大好物です

最も過酷な復讐を受けたターゲットは?

個人的には 汐川(第3ターゲット) がダントツですね。
都築あやも悲惨な結末でしたが、彼女の場合は罪の重さと復讐の内容にある程度納得感があります。

でも、汐川の場合は「金銭搾取」という比較的軽め(他のターゲットと比べれば)の罪に対して、復讐の規模が桁違い。
全財産を奪われた挙句、身体を売る羽目になり、最後には命まで失うって……割に合わなさすぎる!!

「目には目を」では済まされない

良介の復讐の基本方針は「目には目を」なのに、汐川に関しては「目には全身破壊+死亡」という理不尽すぎるラスト。読んでいる側も思わず息を呑む展開でした。

しかもこの復讐劇、汐川が最終的に加害者仲間・神谷に裏切られる形で命を落とすという、ダブルパンチの悲惨さ。

そして、汐川を徹底的に追い詰めた結果が、「金持ちの変態おじさん」に身体を売るという設定ですよ。
これがもう、読んでるだけで胃がキリキリするレベル……。
「良介、どんだけ恨み深いんだよ!?」って思わず突っ込まずにはいられません。

ここまでやる必要あったのか?

汐川に関しては、「この人誰か殺したっけ?」って思わず確認したほど。
改めて読み返しても、彼の直接的な行動は「江口をヤっちゃえよ」と不良たちを煽ったぐらい。あぁそうか、やりかえす、が信条だからこうなったのか、って思うけど…

だからこの復讐……?いや、これってもう、良介の怒りや絶望がどれほど深かったのかを突きつけられる内容ですよ。

彼の行き着いた結末は、もはや「目には目を」の域を完全に超えていて、良介の心の闇をこれ以上なく感じさせるものでした。
読者としても「ここまでやらないと気が済まないのか」と思いつつ、その背景にある良介の憎しみの深さを考えると、ただただゾッとします。

rico
rico

汐川だけはさ、なんか同情しちゃったんだよね。最後は仲間に裏切られるとかさ…見てられなかったよ。

弟子
弟子

都築の娼婦堕ちもな、あそこまでやらんでも

隊長
隊長

江口が追い詰めたんじゃなくて、彼らが自分で招いた結果なんだけどね…

『触法少年』の復讐劇が問うもの

『触法少年』の復讐劇はスカッとするだけの物語ではありません。

ターゲットの破滅と同時に、主人公の心の闇が浮き彫りになり、「復讐とは何なのか?」という問いが突きつけられます。

この作品を読んで「爽快!」と胸を張れる人がいるなら、そのメンタル、尊敬します!

まとめ:復讐の代償を描いた重厚な物語

『触法少年』は、復讐の爽快感だけでなく、その裏に潜む自己破壊や虚しさを重厚に描いた作品です。

真のラスボスである従兄弟の破滅と、良介の孤独な結末は、復讐という行為の本質を深く考えさせられるものでした。
復讐の果てに何が残るのか――この問いを、物語を通して読者に突きつけているのです。

rico
rico

ホントキレイに終わったなって思うのが、“後日譚”までちゃんと描かれてるとこよね!復讐相手のその後なんて『そうなるよな』って納得しかない

隊長
隊長

あれだけ重いのに最後にはかすかな救いがあるのが憎いね。この余韻の残し方は秀逸!

弟子
弟子

あのラストだからこそ、物語が完成した感あるよな。

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ABOUT ME
riko
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エンタメショップ店員。韓国漫画やアクション、王宮モノ、BL、同人など雑食です。新しい漫画との出会いを、ぜひ一緒に楽しみましょう!
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