人間ドラマ

【感想】ソロ活はぼっちじゃない、生き様だ!『ソロ活女子のススメ』

mankore
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

「ひとりで焼肉? 無理でしょ」
「遊園地って、誰かと行くから楽しいんじゃないの?」

──いや、そういう人もいるんだろうけど、
私はひとりでいることに抵抗なんか、これっぽっちもないタイプの人間だ。

ていうか、まず外に出ない。
家でガチムチ堪能して、ジャンルの深淵を覗いて、尊いって呻いてるのが私の“ソロ活”だったから。

そんな私が朝井麻由美さんの『ソロ活女子のススメ』を読んだとき、
「うわ、そっち系の“ソロ”、めっちゃ攻めてるやん!」ってなった。

ひとりでリムジンとか、ひとりラブホとか、
もうそれは「勇者」っていうか「イベントコンプ勢」やん。

「ひとり好き」にはいろんな形があるんだな。

rico
rico

結局、ソロ活って“自分を知るための冒険”なんだよね!

こんな人にオススメ!!
  • ソロ活に興味あるけど、ちょっと勇気が出ない
  • ひとりでいることに引け目を感じてる人
  • エッセイ好き・共感重視で読みたい人
  • 自分の人生を、自分のものとして扱いたい人
スポンサーリンク

「ソロ活女子のススメ」孤独を武器にする方法

『ソロ活女子のススメ』って何?

エッセイの著者・朝井麻由美さんは、“ひとり”のプロ。
2019年に刊行されたこの本は、著者自身が「ひとり」で様々な体験を重ねてきた記録であり、
それを「ソロ活」として明るく前向きにまとめた、人生攻略ガイドブックなのだ。

ひとりカラオケから始まり、ひとり温泉、ひとりバー、
ひとりリムジン、ひとりラブホ(!)と、もはやRPGでいうところの「裏ダンジョン」まで踏破していく猛者。
その体験記が、読んでるこっちを変な意味で勇気づけてくる。

created by Rinker
¥862 (2025/04/16 16:40:47時点 Amazon調べ-詳細)

見どころ:ソロ活という生き方

  • 「ひとり=寂しい」の呪いが解ける
  • 恥ずかしさは「訓練で倒す」系バフ
  • ソロ活のバリエーションと「やらない自由」

「ひとり=寂しい」の呪いが解ける

正直ね、「ひとりで行動する=寂しい人」って思われがちだけど、
私は言いたい、「こちとら望んでひとりなんだが?」と。

ソロ活してる人って“コミュ力が低い”とかじゃなくて、むしろ逆に人一倍気を遣う人たちなんだよ
だからこそ、「もう誰にも気を遣いたくねぇ…」って、ひとり行動を選ぶんだよね。

しかも著者いわく、ソロ活してるのって独身の若者だけじゃなくて、主婦も会社員も学生もいる。
「ただ、自分の時間を、自分のために使いたいだけ」──それ、めっちゃ健全じゃない?

“ひとり=負け組”とかいう風潮、もう成仏させよ。

読後には、“ひとり=哀愁”じゃなくて、“ひとり=自由と贅沢”ってイメージにアップデートされてる自分に気づくよ!

恥ずかしさは「訓練で倒す」系バフ

ソロ活の最大の敵──それは「人の目」。

「ひとりラーメン?余裕でしょ」
「ひとり映画?映画は独りがデフォよ」

そんな私ですが、「ひとり焼肉」にはひるむ。
だってアレ、“口に出す系『陽キャイベント』でしょ?
「カルビお願いします塩で」って、あの短いセリフのために精神力めっちゃ使うの、なんで??

それがめんどい!しんどい!そもそも口を開きたくない!って人間にとって、
焼肉ってめちゃくちゃ難関なんすよ。(『焼く』という業務も

黙って座ってたら料理が出てくる、「お嬢様扱い系」店こそが至高。
焼肉よ、お前はちょっと陽キャすぎた。

弟子
弟子

今タブレットで注文できるで

rico
rico

えっ、マジで?!なにその陰キャ専用デバイス!!

隊長
隊長

コミュ障の救世主だね…

で、そんな“恥ずかしさ”というラスボスに対して、
著者はめちゃくちゃリアルな体験談+独自の変態マイルールで立ち向かっていく。

たとえば、「ひとりディズニーとか無理ゲーでしょ」って思ってても、
キャラになりきって臨場感バフかければ意外と行けるし、
「誰もお前のこと見てねぇよ理論」で自己鎮静するスキルも披露してくれる。地味に参考になる。

“恥ずかしさ”って訓練で削れるし、
「他人の視線」より「自分のテンション」を優先するって行為が、ソロ活の真髄なんだよね。

弟子
弟子

てか昔、普通にコスプレしてなかった?イベント?USJ?

rico
rico

あれは自己バフの儀式だから。世界観に入るためのセルフ課金

ソロ活のバリエーションと「やらない自由」

この本、ただの「体験ドヤ記録」じゃないのが良い。
紹介されているソロ活はとにかくバリエーション豊富で、しかも難易度や孤独度の指標付き。マジで親切設計。

  • ひとりカラオケ
  • ひとり猫カフェ
  • ひとりプラネタリウム
  • ひとりアフタヌーンティー(貴族ごっこ)
  • ひとりリムジン(お嬢様ごっこ)
  • ひとり気球(物理的に孤独)
  • ひとりラブホ(!)

「え、こんなんもアリなん!?」ってなる幅広さに思わず笑っちゃうけど、
そのすべてが“自分のための時間”って考えたら、ちょっとやってみたくなる不思議。

でも、強制感ゼロ。「やってみたくなったらやればいいよ」っていう温度感で語られてて、逆にやる気が湧く。

対人スキル、ゼロで何が悪い

対人系──たとえばホストクラブとか──私には無理。
おひとりさまで行ってチヤホヤされても、「あ、いや、そんな…恐縮です…」ってなっちゃうし、
むしろこっちがホストさんを褒めちぎって気遣いで倒れる自信がある。

対人スキルゼロ、謎の接客モードオン(私が)
“癒される”どころか、“ストレス”ってなる未来しか見えん。

あと、ソロ活のデメリットまでちゃんと書いてるの最高。
「リムジンはひとりだと割高」とか「失敗する可能性もある」とか、全然キラキラしてなくてむしろリアル。

そう、ソロ活って“自分の好き嫌いをはっきりさせる訓練”でもあるのよ。

全部やる必要ない、自分がやりたいことだけ選べばいい…まるで性癖の取捨選択。

感想:孤独が“最強の武器”になる

読んでて思ったのは、これただの「やってみた記録」じゃなくて、
人間の“ひとりになりたい気持ち”を全肯定してくれる本なんだよね。

「ひとりでご飯とか無理じゃん」って言う人、正直まだまだいる。
けど、それって社会が勝手に作った“協調圧”でしかないんだなって、この本を読んで気づいた。

「隣のカップルと目が合って気まずい」とか、
「店員に変な目で見られてる気がする」とか、

それ全部“自分の中の幻”なんだよって、
朝井さんはガチなロジックで軽く笑いながら潰してくれる

ソロ活=自分の感情に向き合う時間

この本の面白いところは、
「自分がやってみたいソロ活だけやればいい」ってハッキリ言ってくれるところ。

やりたいこと、やりたくないこと。
「それ、ちょっと無理w」って笑いながら、
自分の“好き・苦手”を選んでいく作業って、実はめっちゃ大事なんだなって思った。

そして私は──

ひとりリムジンがやりたい。めっちゃやりたい。

リムジンで街を流しながら、
渋いロマンスグレイの運転手が静かにドアを開けてくれて、
私は「ありがとう」とか言わずに無言で降りたい。そう、お嬢様ムーブがしたい。

👑「じい、ちょっとこっちへ来なさいな」
🧓「い、いけませんお嬢様…私は運転手でございます…っ」
👑「誰がそんな話を?ただ、少しこの孤独な夜に…背中を預けたいだけ」
🧓「お、お嬢様……(そっとシートヒーターを入れる)」

rico
rico

とかやりたいんだよ…!!
ロマンスグレイの貫禄と無言の気遣いにすべてを委ねたいんだよ!!

弟子
弟子

なにそのオプション、料金高すぎん?

ソロ活はひとりじゃない

ソロ活って一見孤独だけど、この本を読むと、「一人で行動してる人、いっぱいいるやん」って気づく。

しかもみんな、ちょっとずつ違うスタイルでソロ活してるの。

食べるのが好きな人はひとり食べ歩き、
旅が好きな人はひとり鉄道旅、
変人(ほめ言葉)はひとり相撲、ひとり気球……などなど。

その中で、自分だけの「好きなソロ活」が見つかるっていうのが、最高

ドラマ版『ソロ活女子のススメ』も見逃せない!

ちなみにこのエッセイは、江口のりこさん主演でドラマ化もされていて、
2025年4月2日から新シーズンがスタート予定!

主人公・五月女恵(さおとめ めぐみ)が、毎回いろんな“ひとり体験”に挑戦する姿が見どころ。
なんと今回は、オーストラリア・メルボルンでのソロ活まであるらしい。えー、スケールでかすぎん?笑

江口のりこさんの自然体な演技がまためちゃくちゃ絶妙に良くて、
「ひとりめっちゃ楽しそう!」って気持ちにさせてくれる魔力がある。

本で気になった人は、ぜひドラマ版もチェックしてみて!
「ソロ活って人生のごほうびだな」って気づかされるはず🍷

まとめ:「誰もお前のこと見てねぇよ」は全人類に必要な呪文

『ソロ活女子のススメ』を読んで感じたのは、
ソロ活って「ひとりで行動する勇気」とか「ぼっちに耐える力」じゃなくて、
“自分をちゃんと楽しませる力”なんだなってこと。

自分の“やりたい”“いややっぱ無理w”“でも妄想はできる”
その全部を笑いながら整理できるって、めっちゃ健全じゃない?

ひとりリムジンに乗るも良し、家でジャージを着てソロ観戦するも良し。
どれも“自分の人生のご褒美”であっていい。

  • 他人の目を気にして動けなくなる夜があっても、
  • この本を読めば、ちょっとだけ肩の力が抜けて、
  • 自分のペースで、ひとりを楽しむ準備ができる。

だって、ソロ活は
「自分と仲良くなる練習」なんだから。

読後のまとめ
  • ソロ活は「ぼっち」じゃなくて「自分への贅沢なご褒美」
  • ひとり行動は恥ずかしいもの、という刷り込みを優しく壊してくれる
  • 著者の語り口が軽妙で、読みやすくて共感しやすい
  • ソロ活する人って、実は他人に気を遣いすぎる人が多い
  • 「やらない自由」も大事にしてくれるから読んでて疲れない
  • 自分の好き・苦手を見つける“性癖自己分析”みたいな本
  • 「ひとりディズニー?キャラになりきればいける」
  • 妄想力さえあれば、ソロ活はどこまでも可能性広がる
  • リムジンでロマンスグレイにドア開けられたい
  • カルビは焼きたいけど、焼きたくない、焼いてもらいたい(矛盾と共存)
  • 著者の“リアルな失敗談”もあって、親近感と信頼が湧く
  • 「誰もお前のこと見てねぇよ理論」は全人類に必要な呪文
  • 自分にとっての“ひとりの楽しみ方”を再確認できた
  • ソロ活を通して「自分と仲良くなる」ことができる
  • 最終的に、「ひとり=さみしい」じゃなく「ひとり=自由で楽しい」に意識が変わる!

スポンサーリンク
ABOUT ME
rico
rico
エンタメショップ店員。韓国漫画やアクション、王宮モノ、BL、同人など雑食です。新しい漫画との出会いを、ぜひ一緒に楽しみましょう!
記事URLをコピーしました