【隣の元カレくん】感想|40歳で再会した初恋が、今さら可愛すぎる件
もし、20年前に終わった恋が、隣の部屋に引っ越してきたら?
40歳。バツイチ、子持ち、北海道・室蘭暮らし。
そんな“そこそこリアルな女”黒木愛理の静かな生活は、ある日唐突に再起動する。
チャイムの音。ドアを開ける。そこに立っていたのは――高校時代の元カレだった。
この物語、ただの再会ラブストーリーじゃない。
20年間、時間を止めたままにしていた「好き」の残骸が、今さらながら息を吹き返し始めるのだ。
- 高校時代の恋が今でもどこか心に残っている人
- 「あの人と、もしあのまま付き合ってたら…」って妄想することがある人
- ピュアな大人の恋が好きな人
- シングルマザーのリアルと恋を描いた物語に共感したい人
- 萌えより「情」で泣ける恋愛ものを探してる人
『隣の元カレくん』概要
| 作者 | ago |
| 出版・レーベル | 集英社 / マーガレットコミックスDIGITAL/マンガMee連載 |
| ジャンル | 女性漫画・大人の再会恋愛・じれキュン・熟成恋愛 |
| 主なキーワード | バツイチ同士、初恋、シングルマザー、運命の再会、男女視点で進行、40代のピュア恋愛 |
この作品が刺さるのは、「若い恋は終わったけど、心はまだ恋を諦めてない」すべての人に向けているから。
40代になっても恋は不器用だし、言葉足らずだし、妙に勝手に深読みする。だけど、その全部が愛おしい。
ポッキー1本で始まった2人の関係が、20年後の食卓に、そしてベッドルームにまで繋がるって…人間って、時間かけて熟成するもんなんだな…。
あらすじ
主人公・黒木愛理は、40歳のシングルマザー。
娘も大きくなり、ようやく自分の人生を取り戻しかけたころ、隣の部屋に引っ越してきたのは、まさかの“元カレ”稲葉竜だった。
高校時代、初めて本気で好きになった人。だけど遠距離で破局。
あのとき、ちゃんと好きって伝えたかった。ちゃんと我慢すればよかった。
……そんな20年分の後悔を引き連れて、稲葉は再び愛理の前に現れる。
そして始まる、『ちょっと遅れてやってきた青春』のやり直し。
恋愛の仕方すら忘れたアラフォー2人の、不器用すぎる「復縁」ラブストーリー。
登場人物紹介|『隣の元カレくん』
黒木 愛理(くろき あいり)
- 年齢:40歳
- 属性:バツイチ・シングルマザー・クール系OL
- 性格:一見クール、中身は恋愛偏差値中学生レベルのピュア乙女
- トリビア:20年間、恋も下着もアップデートされていない
人生に一度は恋に本気出して玉砕したことある人、全員この人の味方です。
ポーカーフェイスなのに心の中では常にパニック。
「触れたいけど、準備が…!てか勝負下着が…!」で、読者の心をいちいちえぐってくる。
こんな40歳、かわいくないわけがない。
稲葉 竜(いなば りゅう)
- 年齢:40歳
- 属性:バツイチ・子なし・元人気者チャラ男→現在イケオジ
- 性格:ややポンコツ気味の真面目、過去に未練ありすぎ男
- 特技:恋に関しては高校生の頃からほぼ進化していない
イケオジ(※ただし中身は16歳)。
クールに見えて内心では「ガッツポーズ!!」とかしてるのがめちゃくちゃ愛しい。
愛理を「心が整うまで待つ」とか言いながら、実はずっと耐えきれず爆発寸前。
大人の余裕と中二男子のハイブリッド、それが稲葉竜。
黒木 舞美(くろき まいみ)/マイミン
- 年齢:20歳
- 属性:愛理の娘・地元在住・ツン顔デレ心
- 性格:母を心から尊敬してるけど、あえて言わない系Z世代
- 名言:「お母さん、私が生まれてから彼氏いたことないの」
作中最も精神年齢が高く、最強のヒロインかもしれない。
しれっと母親の幸せを後押しし、母と男がイチャつき始めても嫌な顔ひとつしない…マ?
「娘にこんなこと言わせんなよ!!」って読者の涙腺が破壊される回、多数。
早貴(さき)
- 年齢:同世代(愛理の高校時代の友人)
- 属性:地元民・既婚・いい女代表
- 性格:超現実的かつ情に厚い、頼れるママ友ポジ
- 夫:稲葉の親友・彰(あきら)
毎回ナイスなツッコミと名アドバイスを決めてくる、恋愛マンガのジョーカー枠。
でも時々、え?って思うようなぶっちゃけをさらっと言うのがまたリアルで最高。
こういう友達ほしかった枠No.1。
彰(あきら)
- 属性:稲葉の旧友・早貴の夫・地元で飲食店経営
- 性格:ほぼ空気(でも時々ナイスフォロー)
本作における「良識あるモブ代表」。
でも、稲葉が地元に戻ってきたことにさりげなく影響を与えてる影の功労者。
最終回あたりで地味にいいこと言ってきそうなタイプ。
見どころ&推しポイント
過去と現在がリンクする名シーンたち
この漫画の最大の武器は、「過去の思い出が今に重なる演出」のうまさ。
たとえば、昔ふたりが話すきっかけになったポッキー。
高校生だった2人が、20年後にまたポッキーを通して繋がる。
…いや、そんなもん泣くでしょ?情緒壊れるでしょ?
あと、水族館デート。
「見れなかったペンギンの散歩を見に行こう」って、約束を果たすために40歳でまたデートするんだよ!?え、そんなエモさ耐えられる??
この“時間差の伏線回収”が泣けるしキュンとくるし、何より「人生ってやり直せるんだな」って優しく背中を押してくるんよ…。
過去があるからこその恋、ってほんとズルい。ありがとう、過去。
40歳、性欲と下着問題
いや、まさか「勝負下着がないから今夜は帰る」って展開、こんなに共感されるとは思わなんだ。
黒木愛理、恋愛ブランク20年のセカンドバージン。稲葉はバツイチ童貞(心情的に)。
大人だからってスムーズにいくわけじゃない。
触れたいけど触れられない。気持ちはあるのに、体の準備が追いつかない。
40代の恋って、心も体も不器用なんだよな…。
あと、「性行為への考え方のすれ違い」ってリアルな問題をちゃんと描いてて、もう拍手。
大人って、いろいろ複雑でめんどくさいけど、それがいい。
舞美(娘)が最強の味方──母娘の関係性が尊い
ただの恋愛漫画じゃなくて、「母と娘」のドラマとしてもめっちゃ優秀。
愛理の娘・舞美(マイミン)がただの当て馬じゃなく、母の人生に真正面から向き合う存在として描かれてるのが尊いのよ。
「お母さんが彼氏作ったことないの、知ってたよ」
「私のことより、自分の人生ちゃんと生きてよ」
こんなん泣くしかないでしょ?
シングルマザーってだけで大変なのに、そこに娘の理解と応援があるって…もう家族愛が眩しくて直視できん。
稲葉との恋が進むほどに、舞美との信頼も育っていく構造がうまい。
最終的に、愛理だけじゃなくて“家族としての再スタート”を応援したくなるんよね。
感想:40歳の恋愛、こんなに刺さると思ってなかった
これはただのトキメキじゃなくて、「人生やり直していいんだよ」って言われてる物語だ
愛理がずっと引きずってた“後悔”が、20年越しに「じゃあ、もう一回やってみようか」って再起動されていく。
そのときの彼女が、若さの代わりに背負ってるのは、
娘だったり、老いた下着だったり、恋への自信のなさだったりするんだけど──
それ全部含めて、「今の自分を誰かにもう一度好きって言ってもらえるって、すごく尊い」って思わせてくれる。
そして稲葉くんよ…。
お前ほんと、高校生のときと中身そんな変わってないのに、
待てる男になってるのエラすぎだし、
「気づいてくれよ…俺ずっと我慢してたんだよ…」ってとこでは、こっちが泣く。
甘酸っぱいだけじゃない、“今の年齢だからできる恋”って、
こんなに苦しくて、愛おしいのか。
まさかの40代の恋愛で、人生に希望持てるとは思わなんだよ…。
今後の展開予想(妄想込)
さて、気になるのはこの先どうなるか──
ぶっちゃけ、今のところ「平和すぎて怖い」まであるよね?ってことで、個人的に期待してる展開は以下の通り
稲葉の“元妻”登場フラグ立ってません?
→ 正直ここが最大の地雷ゾーンだと思ってる。
稲葉が離婚した理由は「愛理を忘れられなかったから」とは言ってるけど、それって元妻から見たらめちゃくちゃ傷つくやつじゃない??
円満離婚だったとしても、「戻ってきた男と今カノ(しかも元カノ)が幸せそう」って、地元で見たら…そりゃ波風立つって!
ある意味、“元夫婦のカタルシス回”に期待してます。
舞美(娘)と稲葉の「親子未満」エピソード、もっと見たい
→ 今はまだ“お母さんの彼氏”ポジだけど、
娘と男の間の「距離感の揺れ」って、必ずどこかで来ると思うんだよね。
家族になるかもしれない、でもまだ他人、みたいなモヤっとした関係をどう描くかがめちゃくちゃ楽しみ。
稲葉の“お父さん未満ムーブ”、見たい。
できればマイミンが思春期みたいに拗ねてくれてもいい(もっとくれ)。
愛理が“愛されること”に慣れていく過程
→ 今はまだ、どこかで「私なんか…」「今さら…」って遠慮してるけど、
この先、稲葉にちゃんと甘えられるようになっていくはず。
恋愛=若さ、じゃなくて、愛される資格って年齢で失効しないんだよっていう、
そこを丁寧に描いてくれると信じてる…!
そうなったときの愛理、たぶん最強に可愛いぞ
最終回、もしや…
→ 安直な展開かもしれないけど、
「今の2人の形」で“家庭”ってものを築いていく結末、見たい。
別に再婚してもしなくてもいいけど、
2人が何かを「これから一緒に育てていく」ことになるようなラストがきたら泣く自信ある。
ひと言。
この作品の魅力は、“再会”だけじゃなく、“もう一度信じること”にある。
若さも、スピード感も、すれ違う不安も、全部飲み込んで、
「もう一回、あの人と笑いたい」って気持ちだけで走り出した大人たちに、
こっちが勝手に励まされてるんだよなぁ…。
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まとめ
この作品、ただの“再会ラブ”って言葉で片付けたらもったいない。
10代のピュアさも、30代の痛みも、40代の覚悟も、ぜんぶ詰め込んだ“恋の総集編”みたいな一冊。
読み終わる頃には「あれ?人生ってまだ甘酸っぱくていいのかも」って、なぜか生きる気力がちょっとだけ復活する。
わかる。わかりすぎる。
人はポッキー一本からでも、恋を始め直せるんだ…。

